SixTONES

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 SixTONESがMCを務める冠番組『SixTONESの今日からプロデューサーズ!』と『Game of SixTONES』(ともに日本テレビ系)が9月15日、22日の2週連続で放送される。意外にも今回が民放では初の冠番組ということで、ファンは大盛り上がりだ。NHKで放送されていた冠番組『バリューの真実』が今年3月に終了したこともあるが、ファンにとって“冠番組”は多くのファンが熱望しているように思える。なぜここまで多くの人がSixTONESの冠番組に期待を寄せるのか、“SixTONES節”とはなにかを考察したい。

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 まずは、SixTONESメンバーの仲の良さが見られることに対する喜びだろう。

 言うまでもないことだが、SixTONESの6人は仲が良い。その仲の良さは、決して作り上げたものではなく、自然と染みてくる仲の良さだ。この醸し出される仲良し感が自然なことであることを確信に変えたのは、2021年に『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)に菊池風磨(timelesz)がゲストで訪れたときのこと。菊池がメンバーの森本慎太郎と田中樹に対して「あんたたちさ、始まる前からしゃべってるじゃん、1時間くらい。仲いいよね」とコメントしていた。

 もちろん仲がいいのは森本と田中だけではない。SixTONESの公式YouTubeチャンネルにて公開から2週間強で、再生回数220万回を突破した動画「SixTONES【俺たちに絆はあるのか!?in三鷹吉祥寺】ストチューブ史上最長の問題感動作!!」では、この動画で、6人は絵文字だけで同じ場所に全員が集結するという無理難題をクリア。ここで田中が「オレらのことバラバラにしてみ? ムリだから」と強気な発言をし、松村北斗も「オレら最強だから」と続けたのが非常にエモーショナルだった。

 また、今年の夏に公開された「アポなし旅」のシリーズでもその仲の良さは健在。6人で電車に乗る、駅弁を食べる、ドライブする……言ってしまえばとてもシンプルなことだが、そんな当たり前の光景をおもしろおかしくできるのは仲の良さあってのことのように感じる。

 もう1つ考えられるのは、6人だからこそ引き出される、SixTONESの台本通りにはいかない心からのコメントを楽しみにしているという点ではないだろうか。

 SixTONESのYouTube企画は、台本通りには進まないことがほとんどだ。最初こそ従うが「ねぇ、もしかしてこれって、こうしたらおもしろいんじゃない?」と誰かが声をあげればゲームのルールだって、旅行のルートだって、急遽変更になることも多い。 

 先述した「アポなし旅」では、そんな普段とは逆張りで台本通りに車内ゲームで大盛り上がり。また、ロータリーをあえて3周して、後続のスタッフの車を困惑させるというドッキリを仕掛けた際には、これでもかというほどに6人で笑い合って見せていた。

 さらに台本にない彼らの魅力が炸裂したのは、先日放送された『第44回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)での振る舞いだ。そこで見せたのは、ただパーソナリティとして高校生たちの活躍ぶりを称賛するのではなく、良き兄貴として高校生たちに寄り添う姿。これには多くの視聴者からSixTONESを讃える声が集まっていたように思える。

 これらのことから、SixTONES節とは6人の仲の良さゆえに醸し出される、台本にはない、その場で生まれる笑いなのではないかと考察する。個人でバラエティ番組に出ると、少し澄ましがちな6人だが、6人が集まれば、それぞれが自由気ままにのびのびと輝く。

 今回の冠番組でいったいどんな姿を見せてくれるのか、放送が待ちきれない。

(文=於ありさ)