【スマホ保険】親から「高いし、丁寧に使えば問題ないから不要」と言われるのですが、入っておけば破損しても修理代が出ます。トクだと思うんですけど、そうでもないのでしょうか?

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スマートフォンは、今や私たちの生活の必需品となっています。そのため、万が一の破損や故障に備えて、スマホ保険に加入するかどうか悩む人もいるかもしれません。スマホ保険には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。 本記事では、スマホ保険加入者がどれだけいるのか、また加入している人の理由と加入していない人の理由について紹介します。

スマホ保険に加入している人はどれくらいいる?

株式会社IoTコンサルティング(本社:東京都千代田区)が、格安SIMやスマホの最新情報を提供するメディア「iPhone大陸」で行った「スマホ保険に関するアンケート調査」(集計期間:2024年03月)によると、10~60代以上の男女300人を対象にスマホ保険に加入しているかどうかを尋ねたところ、101人(34%)が「はい」と答え、残りの199人(66%)が「いいえ」と回答しました。
さらに、「はい」と答えた101人に対して、どのスマホ保険に加入しているのかを尋ねた結果は以下の通りです。

●キャリアの保険:74人
●メーカーの保険:21人
●クレジットカード付帯のスマホ保証:3人
●保険会社の保証サービス:3人

同調査によると、キャリアの保険に加入している人の多くはスマホを携帯キャリアで購入した方々で、加入率は約80%と高い結果となってます。その理由として、キャリア側が店舗におけるスマホ保険の加入状況を確認し、購入者に対して積極的に勧めていることが考えられます。
また、ECサイトやメーカーの公式サイトでスマホを購入した人の約7割が、キャリアの保険に加入していました。これは、万が一のトラブルが発生した際に、店舗で直接相談できる安心感が、ユーザーにとって大きな魅力となっているためだと考えられます。
 

スマホ保険に加入している人の理由

ジェイコム少額短期保険株式会社(本社:東京都千代田区)が行った「スマートフォンの利用状況や端末保証、保険に関する実態調査」(調査期間:2024年2月)では、全国の男女1101人を対象に行った「なぜスマホ保険に加入したのか」という質問に対する回答が明らかになりました。
調査結果によると、スマホ保険に加入している理由の1位は「故障や破損したことがあり心配だから」で、56.7%の人がこの理由を挙げていました。2位は「スマホの購入時に勧められたから」で、41.6%の人がこれを理由にしています。3位には「手頃な月額利用料・費用だったから」が続き、22.4%が選んでいます。
また、「補償内容が充実していたから」という理由で加入した人は16.2%でした。「わからない」という回答もあり、3.3%がこれに該当しています。その他の理由は、わずか0.3%でした。
この調査結果から、スマホ保険に加入する動機としては、過去の故障経験や販売店での推奨が大きな影響を与えていることが分かります。また、保険料の手頃さや補償内容の充実も加入を促す要因となっているようです。
 

スマホ保険に加入していない人の理由

ジェイコム少額短期保険の同調査では、「なぜスマホ保険に加入しないのか」という質問に対する回答が明らかになっています。
調査結果によると、スマホ保険に加入しない理由の1位は「月額利用料や費用が高いから」で、64.1%の人がこれを挙げました。2位は「故障や破損の心配をしないから」で、28.3%の人が選んでいます。また、3位は「補償内容が不十分に感じたから」で17.5%でした。
さらに、「加入のタイミングがなかった、知る機会がなかった」が4位にあがり、9.4%の人がこれを理由にしています。その他の理由としては、「特に必要性を感じていない」などがあり、1.2%の回答がありました。
この調査から、多くの人がスマホ保険の必要性やコストに対して、慎重に考えていることが分かります。特に、保険料の高さや自身のスマホに対する安心感が、加入のハードルとなっているようです。
 

スマホ保険は一概にお得とはいえない

スマホ保険は、確かに破損や故障等に修理代をカバーする利点がありますが、必ずしも全員にとってお得とはかぎりません。保険料が高く、利用頻度が少ない場合には、長期的にみて支払った保険額が修理代を上回ることもあるかもしれません。
また、スマホの使用状況や取り扱い方によっては、今回調査したように保険が不要と感じる人も多いようです。スマホ保険を検討する際には、費用対効果をよく考え、自分に合った選択をしましょう。
 

出典

株式会社IoTコンサルティング スマホ保険に関するアンケート調査
ジェイコム少額短期保険株式会社 スマートフォン(スマホ)の利用状況や端末保証、保険に関する実態調査 (PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー