「日本維新の会」元衆院議員の椎木保容疑者(C)日刊ゲンダイ

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 元衆院議員のうえ、小中高校の教師だった中年男は、繁華街の路上で面識のない女子中学生を「2万円あげるから遊ぼう」とナンパし、カラオケボックスに連れ込み、わいせつな行為に及んでいた。

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 東京・新宿区歌舞伎町のカラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、日本維新の会の元衆院議員で職業不詳の椎木保容疑者(58=千葉県浦安市)が8日、不同意性交の疑いで警視庁新宿署に逮捕された。

 事件があったのは先月20日夕方のこと。椎木容疑者は出会ったばかりの女子生徒と2人でカラオケボックスに入った。

「入店後、しばらく経ってから、年の離れた男女2人が室内で怪しい動きをしていることにスタッフが気付き、報告を受けた店長が110番した。女子生徒はいわゆる歌舞伎町のトー横キッズみたいな派手系の女の子ではなく、ごく普通の感じの子だった」(捜査事情通)

 調べに対し、椎木容疑者は「カラオケボックスに女の子と2人で入ったが、性交はしていない」と容疑を否認している。

 椎木容疑者は2012年から衆院議員を2期務めたが、もともと教育現場の仕事に携わっていた。

 東海大時代、新聞配達をしながら教員免許を取得。卒業後、山一証券に入社した。その後、茨城県鹿嶋市で公立小中の教員を務め、私立高校では元高校球児の経験を生かし、野球部監督として甲子園を目指した。鹿嶋市教育委員会課長補佐を経て、同市国保年金課副参事として行革や年金業務を担当していた。

 46歳の時、橋下徹氏らが立ち上げた「日本維新の会」の政治塾に応募。千葉13区から出馬し、比例復活で初当選した。その後、大阪2区に転身。15年に大阪市長選に出馬した吉村洋文衆院議員(現大阪府知事)の辞職にともない、繰り上げ当選するも、17年の衆院選で落選した。

 21年の衆院選で返り咲こうとした際には<教育現場に身を置いていたからこそ、成し遂げたい思いがある><家庭の経済格差の解消。学ぶ意欲がある子が経済的理由で断念しないようにしたい>と意気込んでいたが、比例復活もかなわなかった。

 中学生になったばかりの少女を現金で釣り、幼い体をもてあそぶとは、元教育者、国民の代表としてあるまじき行為だ。