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買い替えどき…か…!

今日のイベントで発表されたApple Watch Series 10は、久々のデザインリニューアルとなりました。本体が今までより薄く軽くなった一方、画面は微妙に大きくなり、ベゼルも薄くなっています。米国で機能が削除されている血中酸素濃度測定機能については言及がありませんでしたが、睡眠時無呼吸症候群検知機能は無事に発表されました。

デザインが久々のアプデ

Apple Watch Series 10は、(3世代同じデザインだった)Series 9とは明らかに違うデザインになりました。Series 10は厚さ9.7mmとApple Watch史上最薄で、Series 9と比べても10%薄くなっています。ケースが従来の41mm・45mmの展開から、42mm・46mmと微妙に大きくなったこと、さらにベゼルが細くなったことで、画面サイズはSeries 9より9%(Series 6以前より30%)大きくなりました。

ディスプレイといえば、画面がカーブした「ワイドアングルOLED」になっていて、Series 10を斜めから見ると、Series 9より40%明るく見えるとのこと。あとは充電がますます早くなり、ゼロから80%まで30分でチャージできるようになったのもうれしいところです。

今回のリデザインで、スピーカー等の内部モジュールを小さくする必要がありましたが、音質はそのままです。また音楽など、電話以外の音もスピーカーで流せるようになるのも地味だけどいつかはありがたみを感じるアプデですね。

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ケースの素材は今までと同じアルミと、従来のステンレスに代わるチタンが登場しました。チタンバージョンはSeries 9のステンレスに比べて20%軽量になったそうです。

色はアルミ素材に新色・ジェットブラックが加わり、あとはローズゴールド、シルバーの3色展開。チタンのほうは、ナチュラル(ゴールドみのあるシルバーみたいな感じ)、ゴールド、スレート(グレー)の3色となっています。本体サイズは微妙に大きくなりましたが、バンドの接続部のデザインは今までと同じなので、既存のバンドをそのまま使えます。

睡眠時無呼吸症候群を検知

Apple Watch Series 10には、睡眠時無呼吸症候群検知機能が加わりました。加速度計でユーザーの動きと呼吸を検知し、睡眠時無呼吸症候群の可能性があると、ヘルスケアアプリで通知してくれます。

この機能はSamsungのGalaxy Watch 7やGalaxy Watch Ultraにあるのと目的は同じですが、実際の検知の仕方はちょっと違います。Samsungのほうでは睡眠を2回記録して、それを元に検知するんですが、Apple Watchはもっとバックグラウンドで、長期にわたって機能します。ただどちらのデバイスでも、検知するのは異常の可能性だけで、それで医師の診断の代替にはできません。

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Appleによれば、この機能はまだ米食品医薬品局(FDA)の認可待ち段階ですが、ほかに医療系以外の新機能もいくつかあります。Apple Watch Series 10が搭載するwatchOS 11では、自動睡眠トラッキングができるようになります。またSeries 10では、音声認識からの翻訳機能も利用可能になります。

睡眠時無呼吸症候群検知機能はSeries 10だけじゃなく、Series 9でもApple Watch Ultra 2でも使えるようになります。あとは、海で便利な潮の満ち引きがわかるTidesアプリも発表されましたが、これもApple Watch Ultra 2で使えます。

ちなみにApple Watch Ultraに関しては、Apple Watch Ultra 3は発表されず、一番大きな発表は新色・サテンブラックが出るってことでした。こちらは従来のシルバーと同じように、頑丈で傷がつきにくいそうです。あとはダイビングとかウェイトトレーニングとか、いろんなアクティビティ関連のセンシング系で細かいアップデートがあります。

Apple Watch Series 10はGPSモデルが400ドル(日本価格5万9800円)から、セルラーモデルが500ドル(同7万5800円)からで9月20日発売、プレオーダーはすでに始まっています。