起床時の目覚ましといえば、最近は枕元に設置する据置型の目覚まし時計ではなく、スマホを使う人も多いようだ。就寝時に頭の横にスマホを置き、バイブによる振動で目覚めることに慣れてしまうと、音に頼ったこれまでの目覚ましは使いづらい、そう感じる人もいるだろう。

製品本体。円形のボディが特徴。今回購入したのはティールブルー

 今回紹介するADESSOの「Vibration Alarm Clock」は、これらと同じく、バイブレーション機能を備えた目覚まし時計だ。CDよりひとまわり小さい円形のボディに内蔵された目覚まし時計機能は、アラームに加えてバイブレーションにも対応しており、時刻になると音と振動で起こしてくれる逸品だ。

 単にバイブレーション機能を持つだけならば、それこそスマホで十分なのだが、本製品のキモはその振動の強力さにある。本製品は枕の下にセットして就寝することを想定した薄型設計になっており、時間になると、スマホの比ではない猛烈な揺れで起こしてくれる。

枕の下にセットすれば猛烈な振動とアラーム音の波状攻撃で起こされる

充電用ケーブルと取説が付属する

サイズはCDよりもやや小さい

 さらにバイブとアラーム音は同時に有効にできるので、たとえ熟睡していても、猛烈な振動とアラーム音の波状攻撃で、文字通り叩き起こされることになる。何があってもとにかく起きなくてはいけない人にとっては頼もしい味方だ。あとは意思を強く持って、二度寝をしないように気をつけるだけだ。

上部に時刻その他を表示するウィンドウがある。本体面積を考えるともう少し大きくてもいいように感じる

底面。滑り止めの脚がついている

上部にはアラームを停止させる場合などに使うボタンがある。左右には時刻設定などに使うボタンがある

充電はUSB Type-Cで行う。試したところUSB PD対応の充電器では認識されなかった

 アラームのオン・オフ、および音と振動の選択は、左右の側面にあるスライドスイッチで行う。上部にはアラームの停止やバックライト点灯に用いるボタンがあるほか、その左右には時刻調整に使うボタンが用意されていたりと、ボタン数はかなり多め。本体下部にはUSB Type-Cポートがあり、そこから充電する仕組みだ。

左側面のボタン。アラームかバイブか、あるいはその両方かを選択できる

右側面のボタン。アラームのオン・オフを設定する

 実際に試して気になったのは、バックライトをオンにできるのは現在時刻を確認する時だけなので、アラームの設定時は必ず部屋の明かりを点けなくてはいけないこと。また基本的には従来型の目覚まし時計の延長線上にある製品なので、複数のアラームを同時に設定できないことだ。このあたりはスマホと比較した場合の弱点と言える。

 とはいえ、その凄まじい振動による破壊力はかなりのものであり、さらにスマホと違って物理スイッチを採用しているため、確実にオンにした、オフにしたといった感触があるのもプラス要因だ。信頼できる目覚まし時計には出費を惜しまない、そんな人におすすめできる製品だ。

製品名 発売元 実売価格 Vibration Alarm Clock ADESSO 3980円