西村ちなみ演じる筑前の命婦(左から二番目)
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 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時〜ほか)の8日放送・第34回に、アニメ「おじゃる丸」(NHK Eテレで放送中)で主人公・坂ノ上おじゃる丸の声を担当する声優の西村ちなみがサプライズ出演。西村にとって大河ドラマへの出演は初となり、「大河ドラマに出演する日がくるなんて私の人生びっくりです。かつらや女房装束の衣装も素敵で自然と背筋も伸びやかに。TVで見ていた『光る君へ』の世界を彩る豪華なセットに夢見心地でした」と撮影を振り返った。

 1998年に放送をスタートしたアニメ「おじゃる丸」は、「光る君へ」と同じく千年前にゆかりのある物語。西村は、現代の月光町に迷い込んだ、千年前のヘイアンチョウで暮らす妖精貴族の子・坂ノ上おじゃる丸(声:西村)の声を担当している。昨年12月には同じ“平安”をテーマにした2番組が1年を通して放送を中心にコラボすることが発表された。

 西村が「光る君へ」で演じたのは、物語を読む女房・筑前の命婦。なお第34回放送後、西村がおじゃる丸の声で「源氏物語」の「空蝉」を朗読する動画が、ドラマの公式ホームページで公開された。

 西村のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

「光る君へ」に出演した感想について

 大河ドラマに出演する日がくるなんて私の人生びっくりです。かつらや女房装束の衣装も素敵で自然と背筋も伸びやかに。TVで見ていた「光る君へ」の世界を彩る豪華なセットに夢見心地でした。綺麗に読みすぎないように、腹式で話さないように…など普段とは違う感覚に惑いつつもそのオファーを楽しみながら、藤式部の紡ぐ物語を女房の皆さんと心を分け合う気持ちで読ませていただきました…女性達が集いわちゃわちゃしてる風景は昔も今も変わらずですね。

「光る君へ」の登場人物やドラマへの感想について

 いつも楽しく見させてもらっています。自分の意思や世界をしっかり持っているまひろは聡明で逞しくて素敵な女性。彼女をとりまく人達との気のおけないやり取りが好きで、とりわけ弟の惟規との会話には心が和みます。まひろはこの何気ない日常を愛していたんだなと感じます。内裏へ出向いたまひろと道長様の関係がこの先どうなるのか、一視聴者として楽しみたいと思います。

出演決定の際や撮影時のエピソード・思い出について

 出演のオファーをいただいた時は出先でしたが、思わず声が出ちゃいました。出演者の皆さんと一緒に読み合わせをして、自分が「光る君へ」の世界の中にいるのが不思議で…終始ふわふわしてました。女房装束の衣装もとても素敵で、衣装さんの淀みのない鮮やかな着付け作業にうっとり… かつらも初体験で刺激的でした。撮影直前にセットの裏で衣装を着るのは驚きました。衣装を着たらすぐにリハーサルが始まり、撮影の間は女房役の皆さんと和やかにお話したり楽しかったです。緊張はあまりしないタイプですが、今回の撮影も緊張感はありつつもリラックスしてのぞめて、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。

「光る君へ」と「おじゃる丸」について

 同じ平安時代を舞台にした物語のご縁で、コラボ番組をさせていただいたり、とても素敵なご縁をいただけてただただ感謝です。筑前の命婦役に私の名前を出して下さり、本当にありがとうございます! スタッフの皆さま、出演者の皆さま、本当にお世話になりました。ありがとうございました! これからも「光る君へ」を応援しています。