ミスFLASH2015の任期が終わった2017年、活動休止を決断。かねてから交際していた男性と結婚して、すぐに子宝にも恵まれた。

「もともと結婚したら芸能の仕事を辞めるのは決めていたし、当時は30代・40代になってもアイドルやグラビアをやっている人も少なかったので、そろそろ潮時かなと。俳優としても月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)に出演できたので、もういいかなと思ったんです」

芸能活動に区切りをつけて、幸せな結婚生活が始まるかと思いきや、現実はそうならなかった。

「結婚してから私は何でもいいからバイトをして、外で交流したい気持ちが強かったんです。でも、旦那や義両親は私が外で働くのにあまり賛成ではなく、ほぼ引きこもりみたいな状態で、家にこもって子育てに集中していました」

その専業主婦の期間も長く続かなかった。夫への不信感、不満から別居することになったのだ。その後の裁判もあり、その理由を公開することはできないという。

「どうしても許せないことがあり、お母さんに『今から帰る』というLINEだけを送って、大荷物と子供を抱えて実家に帰りました。向こうの親に別居の原因は言わなかったんですが、うちの親が別居したことを報告しに行ったときに何かを察したのか、『おそらく、うちの子が原因だから申し訳ありません』と謝られたそうです」

別居した時点で離婚をしようと心に決めていたが、そこから先の見えない泥沼の離婚裁判が始まった。

「離婚が成立するまで4年半かかりました。長引いた大きな原因は親権問題ですが、コロナ禍の緊急事態宣言で裁判所も閉まっちゃったんですよね。それも裁判が長引いた原因でした」

女手一つで子どもを育てることに自信の持てなかった時期に、とある事件が起きた。

「元旦那が面会交流のときに、そのまま子どもを返してくれなかったんです。いわゆる連れ去りですね。その期間が半年ぐらいあって、ようやく私のところに子どもが戻ってきたときに、すごく口が悪くなっていたんです。誰に対しても上から目線で、年上の子たちにも平気で『どけ!』みたいなことを言う。だから、うちに帰ってきたときに、家族全員で子どもの言葉遣いを矯正しました。それで絶対に親権は渡さないと決意しました」

【後編】為近あんな、グラビアと子育ての両立「シングルマザーということで応援してくれている方もいます」