強烈なパフォーマンスで復帰を自ら祝った伊東(14番)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表は9月5日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第1節で、中国代表と埼玉スタジアム2002で対戦。7−0で一蹴した。ラスト3ゴールを生み出したのは、週刊誌報道を受けての選外を経て、7か月ぶりに復帰した伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)だ。

 背番号14は大声援を浴びながら、63分にピッチに入ると、77分に渾身の左足シュートでチーム5点目をゲット。さらにそれだけでは終わらず、87分に前田大然(セルティック)、90+5分に久保建英(レアル・ソシエダ)のアシストまでしてみせた。

 何とも頼もしい男が森保ジャパンに帰ってきた。森保一監督からぜひ話が聞きたい――。試合後の会見でプレーの印象、評価を求めた。

 すると、最前列に座っていた記者の携帯電話が鳴るまさかのアクシデント。ただ、指揮官はにこやかに「(電話に)出られます?」と一言。会場の笑いを誘ったうえで、まずはサポーターの行動に心からの感謝を示した。

「代表復帰をサポーターの皆さんが温かく迎えてくださって、期待をしている雰囲気を作ってくださったことで、彼もチームも良い雰囲気でプレーできたのかなと思っています」
【厳選ショット】伊東純也の復帰初戦のゴールを含む大量7発!鬼門・アジア最終予選の開幕戦は完封で白星!|W杯アジア最終予選 日本 7−0 中国
 そして「彼の特長のサイドからの崩しは、我々の大きな武器であると、プレーをもって、結果をもって示してくれた」と惜しみない賛辞を寄せた。

「存在感だけでなく、数字の部分もしっかり残すということで、ヨーロッパで生き抜いてきている、『結果にこだわる』ところを今日の試合でもやってくれたと思います。彼が本当に熱い、思い切ったプレーをしてくれているのはやはり、迎え入れてくださったサポーターの皆さんに本当に良いプレーをお見せしたい気持ちがあったのかなと。サポーターの皆さんが純也のプレーを引き出してくれたのかなと思っています」

 また、伊東も自身のゴール直後にサポーターへ一礼。「ありがとうございますと。今日の声援に対してというか、意図的というよりも自然に出た」行為だった。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)