″一夫多妻制アイドル″ ・清竜人25が現役アイドル4人を妻にしてまさかの復活!
(左から)第104夫人・清真尋(林田真尋)、第101夫人・清さきな(頓知気さきな)、清竜人、第103夫人・清凪(根本凪)、第105夫人・清ゆな(チバゆな)
10年前、"一夫多妻制アイドル"というコンセプトを掲げ、話題となった「清竜人25」。天才や奇才との呼び声の高いシンガーソングライター・清竜人と、"夫人"と呼ばれる女性メンバーたちとの"いちゃいちゃパフォーマンス"などが注目され、結成直後から人気ユニットとなった。
しかし、2017年わずか3年で活動は終了。異色なエンタメに虜(とりこ)になった多くのファンは涙を呑むことに。清竜人自身は再びソロシンガーとして活動の幅を広げた。
そんな他に類を見ないアイドルユニットが、今年5月に再結成を発表。夫人メンバーは第101夫人・清さきな(femme fatale・頓知気さきな)、第102夫人・清嬉唄(きゅるりんってしてみて・島村嬉唄)、第103夫人・清凪(元でんぱ組.inc、元虹のコンキスタドール・根本凪)、第104夫人・清真尋(元フェアリーズ、元Youplus・林田真尋)。
7月11日には新メンバーのお披露目イベントが行なわれたが、そこで第102夫人・清嬉唄の脱退が発表。さらに第105夫人として清ゆな(きゅるりんってしてみて・チバゆな)の加入が発表された。
再始動から波乱の幕開けとなり、早々に新体制となった清竜人25。再結成や夫人たちとの出会いについて話を聞いた。
* * *
清竜人
――まずなぜ今年再結成を? 過去のインタビューで20年後の再結成を匂わせていましたが。
竜人 ああ、あれは冗談8割です(笑)。冷静に考えて45歳ではできないでしょ。今年、清竜人のデビュー15周年、清竜人25がデビュー10周年とダブルメモリアルイヤーだったんです。なので、一昨年くらいから再結成するなら今年しかないなと思っていました。
――前回はオーディションという形で始まりましたが、今回は自ら口説いたそうですね。
竜人 そうなんです。前回は芸能経験のないコ、少ないコと一緒に僕自身もアイドルとして成長しながらやってきました。ただ、今回はどれくらい続けるかもわからないから、それは現実的じゃなかったんですよ。
でも、「アイドル経験者なら可能じゃないか」というスタッフの提案があって、今回の夫人を探しました。アイドルの音楽を聴き漁ってたタイプじゃないから、まずは関係値のある人から探して、最初になぎにプロポーズしました。
清凪(以下、なぎ) 竜人君は昔、でんぱ組inc.に楽曲提供してもらっているんですよ。レコーディングで「君、歌が上手だね」って優しい声で言ってもらって、キュンキュンしながら入ったのを覚えています(照)
第103夫人・清凪(根本凪)
――すでにその頃から目を付けられていたんですね。
なぎ ただ、誘われたのは去年の9月頃で、しばらく話がなかったので、いつの間にかフラれてちゃったのかなと思っていました(笑)。
竜人 そんなことないよ。なぎには心残りがあったんですよ。でんぱ組inc.とコラボレーションした曲もあるんですけど、パフォーマンスを一回もしなかったので、ずっと何か一緒にやれたらいいなと思っていたんです。
――ようやく今回念願叶ったわけですね。第101夫人の清さきなさんは面識はなかったんですか?
竜人 なかったし、存在も知らなかったんです。知り合いに教えてもらって、見た時に正直タイプですぐに声を掛けました。
清さきな(以下、さきな) ホントに〜? ロマンティックじゃない、嘘言ってるみたい!
第101夫人・清さきな(頓知気さきな)
――さきなさんの竜人さんへの第一印象は?
さきな 声が小さくて、全然聞こえなかったけど「はい」って言っときました。あ、今思い出したら目が結構スケベな目をしてて......。薄暗い部屋でローテンションで、目がスケベで緊張してました。なんか見透かされているような気持ちで、てんやわんやしてた覚えがあります。
清真尋(以下、真尋) わかるよ、スケベな目! こうちょっと細めで......
竜人 そんな目で見てないって!
さきな そういう顔だから仕方ない(笑)。でもおしゃべりが謙虚で優しい感じで、私が適当なことを言ってもキャッチアップしてくれるんですよ。声が小さくてわかんないから、多分ですけど(笑)。目がスケベなのは、仲良くなればなるほど感じています。
真尋 優しい感じはわかる〜。私が初めて会った時、もう他のメンバーは決まってたんですよ。だからどうしようか不安だったんですけど、喋り方が優しくて全部寄り添ってくれる感じだったから安心しました。でも、最初連絡来た時、インスタのDMだったんですよ。
さきな やっぱりスケベだ(笑)。
第104夫人・清真尋(林田真尋)
――たしかにDMでナンパする芸能人やスポーツ選手が、たまに晒されていますよね。
竜人 いや、最初はオフィシャルのメールアドレスに送ったんですよ。でも返信が来ないから仕方なくです......。
真尋 アハハ! でも最初会った時、マネージャーさんが先にいて、その人が竜人だと思ったんですよ。それで後から竜人さんが来たんですけど、緊張しすぎて「双子!? なんで竜人ふたりいるの?」って思ってました。あと、今思えば声小さかったですね。
竜人 そうだったかな〜。でも真尋もさきなと同じで、探し始めて初めて存在を知ったんですよ。本当に沢山のアイドルやタレントを見たんですけど、その中でビビッと来るコって本当に少なくて、結婚してくれてよかったです。
――先ほどの関係値の話でいえば、第102夫人と第105夫人の所属する、きゅるりんってしてみてにも楽曲提供していますよね。
竜人 そうなんです、それもあって嬉唄(うた)に夫人になってもらったんですけど、事情があって脱退しちゃって。ただメンバーがひとり抜けた状態での表現は難しいので、急遽探したんですよ。だからゆなとは初めて会った次の日には結婚指輪して撮影してました(笑)。
――交際ゼロ日婚だったんですね(笑)。
竜人 そうですね(笑)。でも初めて会ってみて、なんとなく思い描いてた印象と一緒の部分と、いい意味で違うなって思う部分もあって、このコだ!と思いました。
ゆなって明るい素敵なコなんですよ。デビュー前に決まったとはいえ、他の夫人より遅いスタートなわけで、ちゃんと馴染めるかとか、そのコに任せちゃう部分も正直あったんです。でも、ゆなのこのキャラクターだったからこそ馴染めたし、清竜人25が伝えたいハッピーさや多幸感がプラスされたんです。
第105夫人・清ゆな(チバゆな)
――ゆなさんは不安はなかったんですか?
清ゆな(以下、ゆな) 不安でした。でも「私、かわいくもないし上手じゃなくて」って不安を言ったら優しく暖かい言葉をかけてくれて、ホッとしました。
声を掛けてもらった時に「清竜人25ー? すごいイチャイチャしてるグループだからどんなスケベ男が来るんだ」と思ってたんですよ。でも会ってみたら、落ち着いた大人で、テンション低めで......
竜人 すいません、覚えてるのがめちゃくちゃ二日酔いで。
ゆな 次に会ったらテンションも低くなくて、怖い系かと思ったけど実は違いました(笑)。
竜人 まあでも、夫人たちがみんな仲良くしてくれてるのは嬉しいですね。
さきな あ、今度みんなでディズニー行くんですよ!!
竜人 えっ!? 何それ、知らない!
なぎ ほら、竜人は忙しいからうちらだけでって。
真尋 こっちはこっちで行くけど、その次は竜人も一緒に行く機会作ろうか。
――夫人たち同士のほうが仲良くなってません?
さきな みんなで会った初日にはもうアゲだったよね。
竜人 前回もそうでしたけど、女のコ達が盛り上がるのでだいたいこんな感じですよ。
――まだ付き合いの浅い夫人ばかりですが、意外な面とかあったりしますか?
竜人 う〜ん、強いて言えばなぎがちょっとイカれてる。ちょっと人見知りもするから控えめなタイプだったのが、慣れてきたら一番面白いです。
表情豊かでパフォーマンス中に目をひんむいたり、口大きく開けたり。思わず「えっ!」って振り返っちゃったもん。
真尋 確かに。普段は大人しいのに突然爆笑し始めたり。ライブとかで急にベラベラ話し始めたり。スイッチの切り替えがすごい。アップダウンの差がプロ。
清竜人と第103夫人・清凪(根本凪)
竜人 あとパンチラインがすごい。昔の清竜人25のラストコンサートの映像をあげたんですよ。そしたら「ありがとうございます! 500回見て燃やそう」って言ったんですよ。「こいつ、何言ってるんだ!?」と驚きました。
なぎ 人見知りするタイプなので、こんなに短時間で心開けたのは初めたかも。4人+スケベひとりっていう特殊構成だから出来たのかな。すごいファミリーって感じがします。
さきな ホントに最初見てわかるくらい人見知りだったんですよ。もう見るからに人見知りしてたから、今、心をさらけ出してくれてるのがわかるから嬉しいです。
ゆな 私は、なぎちゃんと事務所が一緒で後輩なんですよ。静かな方だと思ってたので、こんなにいっぱいしゃべれて嬉しいです。
それに、こないだリリースイベントがあったんです。いつもいつも真尋ちゃんが引っ張ってMCしてくれるんですけど、その日は真尋ちゃんがいなくて不安だったんですよ。そしたらなぎちゃんがすごい回してくれて、カッコよかったです。
――イベントといえば、7月11日のお披露目イベントからスタートしたわけですが、その時の心境をお伺いしたいです。
竜人 お披露目イベントへ向けて半年動いていて、うたの脱退、ゆなの加入もあって、難しい部分はあったんですけど、あの状況で出来る最大限のこと出来たかなとホッとしました。でもここはスタートなので、この勢いを増して行けるように活動しないとなという思いはあります。
なぎ お披露目ライブで結婚披露宴をやったんですよ。それがすごい特殊だなって。身内からのメッセージやケーキ入刀、それに司会の方も来てくださって。そんなことがエンタメとして出来るのが、このグループの面白ハッピーなとこだなって。そしてゆなちゃんが入ってきて、竜人が「これが清竜人25だーーー!」って叫んだところがめっちゃシビれました。
清竜人と第101夫人・清さきな(頓知気さきな)
真尋 出会いや別れがあってもみんなハッピーっていうのがコンセプトなんだなっていうのがすごく伝わってきて、この素敵なグループに入ってよかったなと思いました。
でも、なんだろう、カリスマ? 竜人君がマイケル・ジャクソンだと思いました。マイケルってちょっと動いただけでキャー!ってなるじゃないですか。竜人君が動くとそうなるんですよ。同じステージに立ててるだけで、こっちも「カッコいいー!!」ってなってました。
ゆな やられてるじゃん(笑)。
なぎ でもわかる。ライブしてる時って緊張で正直あまり記憶なくて、でも「竜人くーーん!」ってコールが鳴り止まなかったのは覚えています。今もたまに寝る前とか聞こえてくる。
さきな それは怖い(笑)。私は解散してから7年経ってるのに、チケット即完も、出ただけでドワー!と地鳴りがしたのも、ブランクを感じさせないくらい、すごい現場だなと実感しました。
それにライブが終わるまでずっとファンの人が前のめりで声を出してるのも新鮮で。コロナ禍になってアイドルシーンの衰退を感じていて、そういう推し方をする人も減って変わった気がするんですよ。そういう熱量って今どき減ってきたなって。
特に私は一昔前の一番熱いアイドルシーンにいなかったので、初めてドワー!って熱気を感じて、これがアイドルか!と。TIFとかもそれに近いんですけど、ファンの人たちの盛り上がりで完成するライブで、一体感は楽しいしすごい中毒性があるなと思いました。
清竜人と第104夫人・清真尋(林田真尋)
ゆな そうそう、それは私も思いました。新メンバーとしてすごく不安で「うたちゃん返して!」とか言われたり、「誰だよ、お前」ってなったらどうしようとか。
ガチガチで声も震えちゃったけど、メンバーもですけど、ファンの人たちの目を見たらすごいキラキラしてるんですよ。みんな楽しみにしてたんだな、この瞬間を楽しんでるんだって思ったら、私もやってやるぞ!と思ってなって「イェーイ!!!」って。
真尋 アハハ、かわいい〜。ゆなは犬とか猫みたいなかわいさ。
さきな 潰れるくらい抱きしめたい(笑)。
なぎ キュートアグレッシブ、ゆなって急にすごい積極的になる。
――これからライブも決まっていますけど、最後にこれからやりたいことなどお願いします。
ゆな お披露目ライブは3曲だったので、もっとたくさんの曲をみんなと大きいステージでやるのが楽しみ♪ 緊張じゃなくて楽しみで頭いっぱいにして、ステージをめいっぱい楽しみたいなと思います。
なぎ 10月には東名阪ツアーがあります。「清竜人25」を好きな方は東名阪にも沢山いると思うので、しっかりご挨拶をさせてもらえたら嬉しいなと。初めてのファミリーを見てもらって、この家族の体制も好きになってもらえたらいいなと思います。
さきな 今、東名阪の話が出ましたけど、私、みんなで遠征行けるのがすごい好きで。というか、打ち上げが世界一大好き。打ち上げのために働いていると言っても過言ではない。毎日仕事して毎日打ち上げしたいんですよ。
だって、みんなの絆も深まるじゃないですか。だから「竜人25」をもっと世間に広めていって、早くみんなで全国まわりたいです。このメンバーが好きすぎて、連日仕事でも苦じゃないから、どんどん遠征入れてほしい。
「また明日」って言葉が好きで、言えるのが涙が出るくらい嬉しくて。
なぎ うわぁ〜尊い〜。かわいいなあ〜。
清竜人と第105夫人・清ゆな(チバゆな)
さきな アハハ。でも遠征だと24時間一緒だから、もっと嬉しいんです。
真尋 私もこのメンバーが本当に大好き。半年も経ってないのに空気感が良くて、一緒にいろんなことに挑戦したら、どんどん魅力も伝わると思うんですよ。だからいろんな所に行って楽しみたいです。
あ、あと、ライブでトロッコ乗りたい! 竜人運転のトロッコに乗ってウェーイ!ってしたい。
ゆな 下からビュンってジャンプするのもやりたい!
さきな いい、それ! それなら私、空飛びたい!
なぎ どんどん会場規模がでかくなってきた。演出だけでお腹いっぱいになっちゃう(笑)。
――いろんな要望が出ていますけど、竜人さん、どれから叶えますか?
さきな まず沖縄遠征からじゃない?
竜人 (苦笑)。でもライブの回数は増やしていきたいです。前回よりもスケールアップした形をファンのみんなにも見せたいなと思うし、そういう環境でパフォーマンスしたいなと思っています。このグループが次のステップに進めるようにプロデューサー兼メンバーとして励みたいです。
――ちなみに夫人のみなさん、グラビアでも活躍されていますが、竜人さんが撮る夫人グラビアも見てみたいです。
なぎ それ、いい!
さきな 面白そう!
竜人 う〜ん、どうせだったら俺が脱ぎたいですよ。
ゆな 竜人の肌見せ、面白い(笑)。
真尋 入れ墨、修正しなきゃね(笑)。
竜人 まあ、グラビアはともかく、ファンのみんながハッピーで幸せが溢れるパフォーマンスを見せていくので、楽しみにしていてください。
清竜人
●清竜人25
2014年9月に活動を始め、2017年6月17日のラストコンサートをもって解散。今年5月に再結成を発表し、7月11日お披露目イベント「KIYOSHI RYUJIN25〜REUNION PARTY〜」を開催。6月には配信シングル「Will you marry me ?」を、8月7日にはシングルCD「青春しちゃっていいじゃん」をリリース。9月7日(土)に「清竜とハーレム♡フェスタ2024」(@KT Zepp Yokohama)を開催。10月6日からは東京、大阪、愛知を巡る「KIYOSHI RYUJIN25〜REUNION TOUR」がスタート。詳細は公式情報をチェック
公式HP【http://www.kiyoshiryujin.com/kr25_2024/】
公式YouTube【https://www.youtube.com/@kiyoshiryujin25】
取材・文/鯨井隆正 撮影/五十嵐和博