高いAI性能&長時間駆動、11月にはCopilot+ PCに - IntelイベントにCore Ultra シリーズ2搭載ノートPCが集結
Lunar LakeことCore Ultra シリーズ2プロセッサを掲げる米IntelのJim Johnson氏(Senior Vice President and General Manager, Client Business Group)
ついに正式発表となったIntel Core Ultra シリーズ2(開発コードネームはLunar Lake。Core Ultra 200Vシリーズとも呼ばれている)。
ドイツ時間9月3日、ドイツ・ベルリンで開催された米Intelの発表イベントでは同社のJim Johnson氏(Senior Vice President and General Manager, Client Business Group)がIntel Core Ultra 200Vシリーズの特徴を紹介したほか、GoogleやMicrosoft、PCメーカーなどパートナー各社がCore Ultra シリーズ2によってもたらされる高いAI性能や長時間のバッテリー駆動、薄型軽量の筐体といった特徴をアピールした。
今回Intelが実施したプレスツアーに参加し、発表イベントのハイライトと展示されていたCore Ultra シリーズ2搭載ノートPCの実機を写真でお届けする。
Lunar Lakeこと「Core Ultra シリーズ2」は同社初のメモリチップ統合型パッケージ。CPUやGPU、NPUなどが載るコンピューティング・タイルと、I/O関連の機能が載るプラットフォーム・コントローラー・タイル、そして強度を保つためのフィラータイルが実装されている
x86プロセッサ対応アプリケーションとの高い互換性も“大本命”のトピックの1つ。Jim Johnson氏は「幅広いフォームファクタを横断する複数のハードウェアプラットフォームと、開発者が長年頼りにしてきたすべてのソフトウェアフレームワークをサポートしている」とコメント
Core Ultra シリーズ2の(ざっくりした)主な特徴。最も高速なCPUコア、最も高速な内蔵GPUコア、最も高いAI性能、電力効率も高くx86対応アプリケーションとの互換性も高い
“業界最速”をうたう内蔵GPU。約50種類のゲームをテストしたところ、競合のクアルコム(Snapdragon X Elite X1E-84-100)と比べて68%高速かつ全てのゲームが問題なく動作したとクアルコムをけん制
2023年12月のMeteor Lakeからスタートした「AI PC」だが、いまでは300以上のアプリケーションがAI PCに対応している
GoogleのJohn Solomon氏(Vice President and General Manager ChromeOS & Educator)。いま両社で特に取り組んでいるのがAI技術だとし、メール執筆や画像処理のデモを披露。(Lunar Lakeの前モデルである)Meteor Lakeを搭載したChromebookは市場で高いニーズがあると紹介した
MicrosoftのCorporate Vice Presidentで、Windows + Devices部門を統括するPavan Davuluri氏はCore Ultra シリーズ2の特徴を丁寧に紹介。11月のWindows UpdateでLunar Lake搭載PCでも「Copilot+ PC」の機能が利用可能になることも明かした
LenovoのExecutive Vice Presidentで端末事業を統括するIntelligent Devices GroupのPresidentを務めるLuca Rossi氏が登壇。Lunar Lake搭載PC開発に向けたIntelとの技術協力は2年前から始まり、これまでの両社の協業の中で最大のプロジェクトだったと振り返る
Dell TechnologiesからはPC事業部であるClient Solutions GroupのPresidentのSam Burd氏がステージに招かれ、Lunar Lake搭載の「XPS 13」を紹介。これまでで最も軽く、薄く、長時間駆動なのに加え、AIの力によってクリエイターの生産性を引き上げられることをアピール
HPのPersonal Systems事業部のPresidentであるAlex Choは、Lunar Lake搭載の折り返し型2-in-1デバイス「OmniBook Ultra Flip」を披露。同社独自のセキュリティ機能に加え、Lunar Lakeよってよりパワフルで美しいデザインの製品をビジネスユーザーにも届けられるとした
Core Ultra シリーズ2を採用するPCメーカー各社(ドイツ時間9月3日時点)。3段目右側にマウスコンピューター、4段目右側にサードウェーブ、ユニットコムのロゴがある。サードウェーブからはすでに新製品も発表されている
Intelの発表イベントに集結したCore Ultra シリーズ2搭載ノートPCたち。多くが薄型軽量デザインで長時間のバッテリー駆動を実現している
ゲーミング性能のデモンストレーション。手前2機種がCore Ultra 9 288V/Core Ultra 7 258Vを搭載し、高いフレームレートを維持しながら消費電力はAMDやクアルコムと比べ低いことを紹介
YouTubeの4K動画をストリーミング再生するデモンストレーション。同じ画面でも1世代前のCore Ultra シリーズ1(Meteor Lake)では消費電力が10.9ワットだが、Core Ultra シリーズ2(Lunar Lake)では5.95ワットと半減している
MSIによるハンドヘルド型ゲーミングPC「Claw A1M」のCore Ultra シリーズ2搭載版も展示。ゲームは安定・滑らかに動いていた
MSIの13型(QHD・OLED)ノートPCの展示機はCore Ultra 9 シリーズ2を搭載。メモリは32GBで重さは990gと軽量。バッテリー駆動時間は約20時間とのこと
LG gram Pro。144Hzの16型IPS液晶を備え、重さは1.199kgと軽く持てるgramシリーズの特徴が存分に発揮されている
デルのXPS 13もCore Ultra シリーズ2搭載モデルが登場。9月3日から予約開始している(販売開始はこの秋とのこと)。画面サイズは13.4インチのタッチ対応で、バッテリー駆動時間は最大26時間。画面の種類やストレージは細かくSKUが用意されている
ASUSの「Zenbook S 14」。1.1cmの薄さで1.2kgという薄型軽量デザインが特にアピールされていた。14型でタッチ対応、3K 120HzのOLEDディスプレイを搭載。バッテリー駆動時間は最大27時間。AIを活用した独自アプリも搭載する
画面が360度回転するサムスンの16インチノートPC「Galaxy Book5 Pro 360」。展示機ではCore Ultra 5 シリーズ2を搭載し、画面は3K 120Hz駆動のAMOLEDながら、バッテリー駆動時間は最大25時間と長い
Core Ultra シリーズ2を搭載したASUSの小型PC「NUC」も展示していた(2023年7月にASUSはIntelから小型PC事業「NUC」を引き継いでいる)。
ついに正式発表となったIntel Core Ultra シリーズ2(開発コードネームはLunar Lake。Core Ultra 200Vシリーズとも呼ばれている)。
今回Intelが実施したプレスツアーに参加し、発表イベントのハイライトと展示されていたCore Ultra シリーズ2搭載ノートPCの実機を写真でお届けする。
Lunar Lakeこと「Core Ultra シリーズ2」は同社初のメモリチップ統合型パッケージ。CPUやGPU、NPUなどが載るコンピューティング・タイルと、I/O関連の機能が載るプラットフォーム・コントローラー・タイル、そして強度を保つためのフィラータイルが実装されている
x86プロセッサ対応アプリケーションとの高い互換性も“大本命”のトピックの1つ。Jim Johnson氏は「幅広いフォームファクタを横断する複数のハードウェアプラットフォームと、開発者が長年頼りにしてきたすべてのソフトウェアフレームワークをサポートしている」とコメント
Core Ultra シリーズ2の(ざっくりした)主な特徴。最も高速なCPUコア、最も高速な内蔵GPUコア、最も高いAI性能、電力効率も高くx86対応アプリケーションとの互換性も高い
“業界最速”をうたう内蔵GPU。約50種類のゲームをテストしたところ、競合のクアルコム(Snapdragon X Elite X1E-84-100)と比べて68%高速かつ全てのゲームが問題なく動作したとクアルコムをけん制
2023年12月のMeteor Lakeからスタートした「AI PC」だが、いまでは300以上のアプリケーションがAI PCに対応している
GoogleのJohn Solomon氏(Vice President and General Manager ChromeOS & Educator)。いま両社で特に取り組んでいるのがAI技術だとし、メール執筆や画像処理のデモを披露。(Lunar Lakeの前モデルである)Meteor Lakeを搭載したChromebookは市場で高いニーズがあると紹介した
MicrosoftのCorporate Vice Presidentで、Windows + Devices部門を統括するPavan Davuluri氏はCore Ultra シリーズ2の特徴を丁寧に紹介。11月のWindows UpdateでLunar Lake搭載PCでも「Copilot+ PC」の機能が利用可能になることも明かした
LenovoのExecutive Vice Presidentで端末事業を統括するIntelligent Devices GroupのPresidentを務めるLuca Rossi氏が登壇。Lunar Lake搭載PC開発に向けたIntelとの技術協力は2年前から始まり、これまでの両社の協業の中で最大のプロジェクトだったと振り返る
Dell TechnologiesからはPC事業部であるClient Solutions GroupのPresidentのSam Burd氏がステージに招かれ、Lunar Lake搭載の「XPS 13」を紹介。これまでで最も軽く、薄く、長時間駆動なのに加え、AIの力によってクリエイターの生産性を引き上げられることをアピール
HPのPersonal Systems事業部のPresidentであるAlex Choは、Lunar Lake搭載の折り返し型2-in-1デバイス「OmniBook Ultra Flip」を披露。同社独自のセキュリティ機能に加え、Lunar Lakeよってよりパワフルで美しいデザインの製品をビジネスユーザーにも届けられるとした
Core Ultra シリーズ2を採用するPCメーカー各社(ドイツ時間9月3日時点)。3段目右側にマウスコンピューター、4段目右側にサードウェーブ、ユニットコムのロゴがある。サードウェーブからはすでに新製品も発表されている
Intelの発表イベントに集結したCore Ultra シリーズ2搭載ノートPCたち。多くが薄型軽量デザインで長時間のバッテリー駆動を実現している
ゲーミング性能のデモンストレーション。手前2機種がCore Ultra 9 288V/Core Ultra 7 258Vを搭載し、高いフレームレートを維持しながら消費電力はAMDやクアルコムと比べ低いことを紹介
YouTubeの4K動画をストリーミング再生するデモンストレーション。同じ画面でも1世代前のCore Ultra シリーズ1(Meteor Lake)では消費電力が10.9ワットだが、Core Ultra シリーズ2(Lunar Lake)では5.95ワットと半減している
MSIによるハンドヘルド型ゲーミングPC「Claw A1M」のCore Ultra シリーズ2搭載版も展示。ゲームは安定・滑らかに動いていた
MSIの13型(QHD・OLED)ノートPCの展示機はCore Ultra 9 シリーズ2を搭載。メモリは32GBで重さは990gと軽量。バッテリー駆動時間は約20時間とのこと
LG gram Pro。144Hzの16型IPS液晶を備え、重さは1.199kgと軽く持てるgramシリーズの特徴が存分に発揮されている
デルのXPS 13もCore Ultra シリーズ2搭載モデルが登場。9月3日から予約開始している(販売開始はこの秋とのこと)。画面サイズは13.4インチのタッチ対応で、バッテリー駆動時間は最大26時間。画面の種類やストレージは細かくSKUが用意されている
ASUSの「Zenbook S 14」。1.1cmの薄さで1.2kgという薄型軽量デザインが特にアピールされていた。14型でタッチ対応、3K 120HzのOLEDディスプレイを搭載。バッテリー駆動時間は最大27時間。AIを活用した独自アプリも搭載する
画面が360度回転するサムスンの16インチノートPC「Galaxy Book5 Pro 360」。展示機ではCore Ultra 5 シリーズ2を搭載し、画面は3K 120Hz駆動のAMOLEDながら、バッテリー駆動時間は最大25時間と長い
Core Ultra シリーズ2を搭載したASUSの小型PC「NUC」も展示していた(2023年7月にASUSはIntelから小型PC事業「NUC」を引き継いでいる)。