元不登校YouTuberゆたぼんが受験した「高卒認定試験」合格のメリットは?Xでは「頑張ったね」とねぎらう声

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元不登校YouTuberゆたぼん@yutabon_youtube)さんが高卒認定試験受験し、7科目合格したとの報告にX(Twitter)では「普通に頑張っててすごい」など祝福する声が集まっている。

元不登校YouTuber、現在高校1年生のゆたぼん高卒認定試験の結果を報告→リプライ欄で「高校在学中に高卒認定試験に合格するとどうなるの?」と議論に

ゆたぼんさんは現在、通信制高校に在籍中。高卒認定試験受験すると宣言し、YouTubeの配信やSNSでの発信を一時期休み、今回の試験に挑んだ。

正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」(以下、高卒認定試験)という。どんな試験なのだろうか。

文部科学省のWebサイトにある説明によると、高卒認定試験とは

「様々な理由で、高等学校を卒業できなかった方等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験」

とある。試験は年2回実施されており、合格し要件を満たすと高等学校を卒業した方と同等以上の学力があると認められ

大学・短大・専門学校の受験資格が得られる(満18歳の誕生日から合格の効力が生じる、つまり18歳未満のうちは受験できない)高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用できる

といったメリットがある。ただし、最終学歴が「高卒」とはならないという。

試験範囲は教科書の範囲内、合格率は令和5年の場合、第1回・2回の試験ともに約46%となっている。教科書に沿った着実な対策が大切な試験と言っていいだろう。

文部科学省「令和5年度第2回高等学校卒業程度認定試験試験実施結果」(PDF)より

試験科目は国語・地理歴史・公民・数学・理科(2科目以上選択)・外国語の全8科目。1回の試験で全科目受験する必要はないシステムとなっている。

文部科学省の資料より。高卒認定試験は高校での必修科目にそった試験科目

ゆたぼんさんが今回受験した科目は「国語」「数学」「英語」「歴史」「地理」「公共」「生物基礎」「科学と人間生活」の8科目。英語は今回受験するつもりはなかったが一応受験し、自己採点では29点だったとYouTubeで明かしている。実際に英語をのぞいた7科目分が合格となった。

YouTubeで7科目合格したことを報告

ちなみに、過去の合格者の年齢平均は22歳前後。令和5年の試験では86歳の受験者が合格しているという記録もあり、幅広い年齢層の人たちが受験していることがわかる。また、芸能界では2023年にEXITの兼近大樹さんが受験し、5科目合格したことを報告している。

次回の認定試験では「英語」の合格を目指すという。試験勉強や高校生活をバネに、希望する将来につなげてほしいものだ。

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