12歳娘を持つ36歳サッカーファン、プールでの細菌感染で安楽死を選ぶ…妻は最期に「夢で逢いに来て」

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熱心なサッカーファンだった36歳の男性が安楽死を選択したことがコロンビアで話題になっている。

『Noticias Caracol』などによれば、死を選んだハビエル・アコスタさんは、ミジョナリオス(コロンビア)とボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)のファンだったそう。

アコスタさんは9年前の交通事故で車いす生活になると、プールでの細菌感染が骨にまで及ぶ重篤な感染症を引き起こした。その後、血液のがん(白血病のはず)も発症したという。

5年に及ぶ闘病も、がんは脳にも転移。奇跡を期待していたが、医師から治療は不可能だと宣告された。

12歳の娘を持つというアコスタさんは家族の負担になることを望まず、安楽死を希望したそう。コロンビアでは安楽死が合法とされており、現地30日にアコスタさんはこの世を去った。

ミジョナリオスでプレーする元コロンビア代表FWラダメル・ファルカオは彼のためにゴールを決めると約束していた。そのファルカオは「大きな悲しみとともに、ハビエル・アコスタに別れを告げる。彼は逆境に立ち向かう強さと勇気で深い教訓を残してくれた。彼の絶え間ない闘いは、私たち皆に一瞬一瞬を大切にし、人生の困難に勇敢に立ち向かうよう促している。この辛い時に彼の遺族と愛する人たちに思いを寄せる」とのメッセージをSNSに投稿している。

アコスタさんは亡くなる前に「私の名前はハビエル・アコスタ。ミジョナリオスのファンです。昨日は自分の人生を決める決断をし、今日は友人や家族に盛大に別れを告げます。みなさん、命をしっかり守ってください」「人生は終わりました。みんなに別れを告げるために配信をやっています、後でみんなに伝える力はないから... このような感染症に罹るのは簡単なことではありません」との言葉を残していたとのこと。

そして、亡くなる前最後の映像では、アコスタさんがパートナーから「夢で私に逢いに来て」とお願いされると、「もう逝くよ。僕も愛している。あと数分でこの世から去る」と告げていたそう。

難病を乗り越えて復活したヒーロー選手たち

コロンビアでは3つの要件を満たしていれば安楽死が許されているという。2023年は前年から49.7%増え、これまでで最多となる271件の安楽死があったと伝えられている。