「必ず自分が納得する試合をする」井上尚弥、V2戦に自信揺らがず 肉体仕上げたドヘニーも「ベルトを獲り返す」と力説

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ドヘニー戦に向けた記者会見に臨んだ井上。(C)CoCoKARAnext

“絶対王者”の自信は揺らがない。

 8月31日、神奈川県・横浜市内で、2日後に東京・有明アリーナで実施されるボクシング興行に向けた記者会見が行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、元IBF同級王者の挑戦者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)らが出席した。

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 去る5月6日に実施された東京ドーム興行で、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで撃破した井上。この日はV2戦の相手となるドヘニーと対峙し、「印象的には変わらない。こうして四つのベルト、4団体の防衛戦ができることに誇りを持ち、9月3日は必ず自分の中で納得する試合をこなしていきたい」と意気込みを新たにした。

 7月16日に実施された試合開催発表会見で「一発も触れさせない」と凄んでいた井上は、ライバルを横目にして「全てのトレーニングを順調にこなせることができ、3日を楽しみにしています」とコメント。質疑応答でも「(当日は)状況を把握しながら戦いたい」とコメントし、2日後に迫った決戦を冷静に見据えた。

 一方、半そで姿で登場し、筋骨隆々の腕を見せたドヘニーも「コンディションはこれ以上にないほどの状況だ。ボクシングを生業として、ボクシングに人生を懸けてきた男として、(井上への)リスペクトの心は変わらない。ただ9月3日だけはそれを置くつもりだ。自分は、あのベルト(IBF)を獲り返すつもりでここに来た」と断言。海外メディアなどでの下馬評は総じて高くない印象は否めないが、“モンスター”に容易く負けるつもりはない。

 スーパーバンタム転級4戦目となる一戦で、井上は37歳のベテランにいかなる戦いを見せるのか。9月3日のV2戦への興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]