漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治さんが「漫画界のアカデミー賞」とも呼ばれる、アメリカの「アイズナー賞」の殿堂入りを果たしました。

中沢さんの妻ミサヨさん「これは無条件でこんな重い賞をいただいたことを、とても光栄に思います。主人も素直に喜んでいると思います」

中沢啓治さんの妻ミサヨさんのもとには、アメリカから受賞トロフィーが届いていました。

「アイズナー賞」はアメリカの漫画家ウィル・アイズナー氏にちなんだ賞で「漫画界のアカデミー賞」と呼ばれるものです。

殿堂入りとなった日本人は手塚治虫さんや宮崎駿さんらがいます。

中沢さんは日本人で8人目の受賞となりました。

中沢さんの妻ミサヨさん「作者の何を言いたいかっていうのを理解してくださったと思います。中身をね。アメリカだけじゃなくて世界にも本当に広めていきたいし、広まってもらいたいです」

中沢啓治さんは1939年に広島で生まれ、6歳で被爆して家族を失いました。

「はだしのゲン」は自伝的な内容で、戦争の実相を訴えています。

主催団体のホームページでは「中沢さんは『黒い雨に打たれて』などで広島の記憶を漫画で表現していて、『はだしのゲン』は10数カ国語に翻訳されている」と紹介されています。

中沢さんの妻ミサヨさん「はだしのゲンは自信がつきますよね。これだけの賞をもらったということは自信をもって読んでほしいという気持ちになりますからね。主人に報告します。お墓にもっていって報告します」