必要な工具は一式同梱!腕時計を組み立てて時を刻む仕組みを体感できるDIYキット「TIME CRAFT」
2024年8月5日の記事を再掲載しています。
こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。
デジタルデバイスは便利な一方、仕組みもわからず日々その恩恵に授かっていることに、ある種のフラストレーションを感じている方も多いんじゃないでしょうか。
スマートフォンやスマートウォッチを分解しても基板が見られるだけですが、機械式腕時計なら違います。machi-yaでプロジェクトを展開する「TIME CRAFT」は、腕時計を組み立てながら、その内部構造を理解できるオールインワン自作キット。
腕時計の核心部分を自分の手で組み上げていく体験はなかなかレアなもので、まるで時計職人になったような気分が味わえます。今回、腕時計自作キットをお借りできることに。実際に機械式腕時計を組み立ててみてわかった「TIME CRAFT」の魅力をご紹介していきます。
必要な工具は一式同梱
「TIME CRAFT」は、時間を管理するツールをつくるだけでなく、テクノロジーとヒトとの関係性を見つめ直せるDIYプロジェクト。
腕時計組み立てキットには、機械式とクォーツ式の2種類が用意されています。工具も含めて腕時計の自作に必要なアイテムすべてが同梱されているのが始めやすいポイント。開封した瞬間、時計職人になる準備が整いました。
今回は、ムーブメントの動きがより観察しやすい機械式腕時計のハンドメイドにチャレンジ。日本語の解説動画による丁寧なガイドをもとに組み立てを進めます。
時計を組み立てて時を刻む仕組みを体感
このキットには、さすがに歯車を組み立てる工程は含まれていませんが、動画中でどの歯車にどの針が乗るかが解説されています。各部品の役割や相互作用を実際に見て、触れて、組み立てることで、時を刻む仕組みが体験的に理解できるんです。
組み立てでは、ピンセットで対象の歯車に時計の針を設置する…といったとても精密な作業が発生。
手先がそれほど器用でない筆者ですが、すでに時計職人になりきっている状態ではいつになく集中力と根気が発揮できました。何度もトライして取り付けた針が、実際に動いている様子を見ると感動もひとしおです。
ブロワーやハンドプレスといった普段使うことのない工具を駆使しつつ、約2時間ほどで腕時計が完成。誰にでもできるけど、そこまでやさしくはない適度な難易度が達成感につながります。
自作した時計を身に付けられる
組み立て後も透明なケース越しにムーブメントの動きを観察できるので、自分でつくり上げた時計の鼓動を日々感じられます。これは、ブラックボックス化されたデジタルデバイスでは決して得られない、アナログならではの醍醐味といえるでしょう。
腕時計の自作体験は単なる趣味の域を超えて、モノづくりの原点に触れる貴重な機会になりそう。技術の進歩と共に失われつつある「機械を理解する」という感覚を取り戻し、日常生活の中で使う道具との新たな関係性を築くきっかけにもなるかもしれません。
腕時計づくりにチャレンジしたいという方は、キットの内容を以下からチェック。腕時計好きの方にプレゼントしても喜ばれるんじゃないでしょうか。
>>新感覚の組み立てる喜び!時計好きも納得のハンドメイド腕時計の決定版
Photo: 山田洋路
Source: machi-ya