フランス2部のリーグドゥは今季から大半の試合を平日開催とするスケジュールが組まれている。これに各クラブのサポーター団体が反発しており、開幕節では抗議運動で試合が中断するなど大きな問題となっている。

 現地メディア『フランス・インフォ』や『レキップ』などによると、放映権を持つ『beINスポーツ』とリーグが合意して大半の試合を金曜日と月曜日に行うことを決定。フランス国内で『DAZN』が多くの試合を配信するリーグアン(1部)は基本的に土曜日と日曜日に設定されていることもあり、『beINスポーツ』は視聴者を確保するため分散開催を希望しているようだ。

 この決定を受けて17日(金)と19日(月)に行われた開幕節では、各地で「週末にフットボールを!」「beINスポーツがリーグ2を殺す」といった批判的な横断幕が掲出された。またメス対バスティアでは、サポーターが抗議運動として大量のテニスボールなどを投げ込んで20分ほど試合が中断する事態が発生した。

 各クラブのサポーターが試合日程に反発する中、スタッド・ラバルのローラン・ライリ会長は「放映権を購入した放送局にさまざまな事情があることは理解している。しかし、シーズン中に土曜日開催を戻すように交渉できるかは我々リーグドゥのクラブにかかっている」と話し、週末開催の復活を目指す姿勢を示している。

 なおフランスではリーグアンを放映する『DAZN』に対しても中継サービスや料金を巡る反発が起きており、『ル・ドーフィン』は「#BoycottDAZN」がSNS上でトレンド入りしたことを伝えている。