Image: Google

2024年8月14日に開催された「Made by Google」では、Google Pixelシリーズ最新のスマートフォン・スマートウォッチ・カナル型イヤホンの全貌がついに明らかに。

なかでもスマートウォッチの最新作「Google Pixel Watch 3」は、健康管理に役立つ機能が目白押しです。ポイントはふたつ。

睡眠の量と質を計測して毎朝レポートしてくれる

運動習慣の計画・実行・振り返りまでのPDCAサイクルを回せる

まずはハードウェアのスペックから見ていきましょう。

盤面は2サイズ展開に

Image: Google

初代Pixel Watchから受け継がれてきた41mmサイズ(画像右)と、新たに45mmサイズ(画像左)が登場しました。

盤面自体がデカくなったことに加え、Pixel Watch 2と比べるとベゼルが16%薄くなったことにより、同じ41mmサイズでも表示画面面積が10%、45mmサイズになると40%大きくなります。

重量は41mmサイズが31g、45mmサイズが37g(いずれもバンドを除く)となっています。

ウォッチ本体のカラー展開は、両サイズに共通しているマットブラック・ポリッシュシルバー・マットヘーゼルに加えて、41mmサイズに限ってシャンパンゴールドを選べます。

明るさバツグンのActuaディスプレイ搭載

Image: Google

どちらのサイズにもこれまでPixel 8やPixel 8aスマホに使われてきたActuaディスプレイが搭載されており、直射日光下でも画面が見やすいことが期待できそう。

最大輝度は2000ニトで、Pixel Watch 2より最大で2倍明るくなりました。さらに、リフレッシュレートを1〜60Hzで自動調整することで、応答速度と電力の効率を高めているそうです。

バッテリー寿命と充電速度がアップ

初代Pixel Watch、Pixel Watch 2のどちらもがフル充電で最大 24 時間持続するリチウムイオンバッテリーを搭載していましたが、ここにきて最大バッテリー寿命が36時間になりました。

睡眠モニタリング機能を活用する上で、寝てる間に電池切れちゃって数値取れなかったよ…なんて残念なことにならないためには重要なアップデートですね。

さらに、Pixel Watch 2に比べてPixel Watch 3(41mm)は充電時間が20%短縮されました。41mmサイズで約60分、45mmサイズでは約80分で100%充電できるようになっています。

玄関モニターを手軽にチェックできる

Image: Google

Google Nest Doorbellをお使いであれば、玄関先に設置したカメラの映像をPixel Watch 3で確認できるようになりました。しかも、映像を確認しながら内蔵マイクと内蔵スピーカーを介して来訪者に直接やり取りすることも可能に。

ちょっと手が離せない時や玄関先に出られない時なんかにも、配達員さんに直接置き配をお願いできるのってめちゃくちゃ便利ですよね。外出先からの防犯対策にも使えるかも?

Pixel Recorderアプリ対応

個人的に驚いたのは、Google Pixelスマホでおなじみの録音・同時文字起こしアプリをPixel Watch 3上でも使えるようになったことです。

わざわざスマホを用意せずとも、さっと腕を音源に向けながらウォッチで録音しておけば、あとから音声データと文字起こしデータをPixelスマホやChromebookで確認できるのは魅力的!

実際の使用感が非常に気になるところです。

心拍数測定精度が40%アップ

Image: Google

ランナーにうれしいアップデートとしては、ランニング時の心拍数測定精度が大幅に向上したことです。より正確に心拍数を測れることで、自分の体にどれだけの負荷がかかっているのかをリアルタイムで把握しやすくなります。

特にインターバルトレーニングのように心拍数の変動が激しい運動時、また回復目的のリカバリーランで心拍数をターゲットゾーン内に収めたい時に重要になってきそうです。

Image: Google

「今日のエナジースコア」が最近の活動レベルや睡眠パターン、心拍変動などのデータをもとに今の自分の体の状態を数値化してくれるので、今日はハードなトレーニングをこなすべきか、はたまた休んで回復を優先するべきかを判断できるのもいいところ。

Image: Google

そして、いざトレーニングを実行に移すとなれば、Pixel Watch 3がトレーニング中のコーチの役割も果たしてくれるのが心強いですね。ペースが乱れたり、目標心拍数範囲を超えた時に知らせてくれるのも、ぜひ使ってみたい機能のひとつです。

Image: Google

また、トレーニング後の振り返りに使えるデータも充実しているようで、例えばケイデンスやランニングフォームに関してのアドバイスだったり、次のレースに向けての目的負荷が達成されているかどうかだったりと、かなり踏み込んだ分析をしてくれるようです。

AIが最適なトレーニングメニューを提案

Image: Google

さらに、FitBit Premiumと連携したヘルスモニタリング機能も充実しています。

Google AIがランニング、エナジースコア、最適運動負荷の履歴などをもとに、その日のコンディションに合ったランニングメニューを提案してくれるそう。

Image: Google

ランニングフォームの分析に加え、その改善につながるコンテンツやドリルを受け取ることもできるとのことで、AI開発に力を入れているGoogleならではの機能ってかんじがしますね。

Pixel Watch 3を購入すると6カ月間のFitBit Premiumメンバーシップが提供されるのは前モデルと同様です。

朝のブリーフィング機能で回復度をチェック

回復はトレーニングに欠かせない要素だけに、Pixel Watch 3の睡眠機能も見逃せません。

睡眠の量と質を数値化し、さらにグラフで可視化してレポートしてくれる「Morning Brief」は、その日の体の状態をより良く把握するために毎朝チェックするのが楽しみになりそうです。睡眠状況、エナジースコア、週ごとのエクササイズ目標の進捗、心拍変動、呼吸数、血中酸素ウェルネスなどの健康指標が個人基準値の範囲を外れていないかなどの情報が満載。さらに、その日の天気予報も提供してくれるので、傘が必要な日を把握できるそうです。

睡眠検知モードも搭載され、日中のパワーナップ(短時間の昼寝)もしっかり記録してくれるみたいですね。

常に体の状態を計測してくれるだけじゃなく、そのデータを用いてAIパワードなプランニング、コーチング、そして改善に向けてのアドバイスもしてくれるPixel Watch 3。すでにスマートウォッチを使っている人もまだの人も、同様に好奇心をそそられるつくりとなっています。

Source: Google
Reference: Google (1, 2), FitBit
Image: Google