ロシア大統領「パレスチナの惨状は心痛む」、アッバス議長に伝達

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[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は13日、来訪中のパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、ロシアはパレスチナの惨状に心を痛めており、パレスチナの国家樹立への意志を支持すると述べた。プーチン氏は、ウクライナでの戦闘が続く中でも、中東情勢に注意を払っていると述べた。

ロシア大統領府のウェブサイトに掲載された発言によると、プーチン氏は「ロシアは現在、残念ながら武器を手に自国の利益と国民を守らなければならないことは周知の事実だ。しかし、中東、パレスチナで起きていることは、もちろんわれわれも無視できない」とし、「われわれはパレスチナの人道的大惨事を大きな痛みと不安をもって見ている」と言及した。

アッバス氏は、ロシアはパレスチナ人の「親愛なる友人の一人」だとし、「われわれはあなたを信じ、信頼し、支援を感じている」とプーチン氏に伝えた。アッバス氏は、ロシアが拒否権を有する国連安全保障理事会について「イスラエルの行為を止める」ために行動する必要があるとも訴えた。

プーチン氏は、パレスチナの国家樹立への支持と人道支援を提供するというコミットメントを再確認したが、新たな取り組みは示さなかった。ロシアは中東和平を推進する立場を掲げる一方、中東が抱える問題は米国による長年の失政によるものだとして非難している。