FCNTが新しい「らくらくスマートフォン」の2024年度中発売を予告!

既報通り、Lenovo Group(以下、レノボ)傘下のFCNTは8日、都内にて『すべての人に「やさしいテクノロジー」を 「arrows We2 シリーズ」発売直前 arrows 販売戦略発表会』を開催し、同社が展開する「arrows」ブランドにおける新商品として5G対応スマートフォン(スマホ)「arrows We2 Plus」および「arrows We2」のオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)を発表しました。

同社はこの発表会の中でこれまで展開してきたシニアなど向け「らくらくスマートフォン」についても新機種を「鋭意開発中」であると明かし、2024年度中(2025年3月末まで)に発売予定であることを予告しました。らくらくスマートフォンは従来はNTTドコモからのみ販売され、シリーズ累計販売台数は700万台を超えており、シニアを中心に人気シリーズとなっています。

なお、同社では現時点でらくらくスマートフォンの新機種がどういった販路で販売されるかを含めて詳細は明らかにされず、発表会に登壇したFCNTのプロダクトビジネス本部 副本部長を務める外谷一磨氏は「2024年度にお届けできるように開発している。どうぞご期待いただければと思う。詳細は別の機会にご説明する。」と語りました。


FCNTは元々、富士通の携帯端末事業からスタートし、富士通から連結子会社として分社化されたスマホなどの携帯端末事業を担う富士通コネクテッドテクノロジーズと富士通周辺機(FPE)の携帯端末製造事業(社工場)を承継する会社をポラリス・キャピタル・グループ(以下、ポラリス)が買収してFCNT株式会社が設立されましたが、昨年5月にFCNT株式会社およびその親会社であるREINOWAホールディングス、そして端末製造などを行う関連会社のジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)とともに東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、これに伴って同裁判所より監督命令および弁済禁止の保全処分の発令を受けていました。

民事再生手続開始時点においてプロダクト事業のうちのスマホなどの携帯端末の製造・販売事業については具体的なスポンサー支援の意向が表明されていない中で事業を継続することは極めて困難な状況にあるため、事業を停止していましたが、その後、レノボがスポンサー支援の意向をFCNT株式会社に伝え、事業譲渡契約が締結され、2023年10月1日より新たにLenovo傘下のFCNT合同会社として事業を再開していました。そうした中で今年5月には新生FCNTとして初の製品であるarrows We2 Plusおよびarrows We2を発表し、これまで通りにスマホなどの携帯端末の製造・販売事業を行なっています。

今回、そんな新生FCNTとしてarrowsブランドに加え、人気シリーズだったらくらくスマートフォンについても新機種を鋭意開発中であることが明らかにされ、2024年度中に発売予定であることが予告されました。なお、らくらくスマートフォンの現行機種は2022年2月に発売された「らくらくスマートフォン F-52B」で、NTTドコモでは現在でも販売しており、NTTドコモのサポート情報ではまだ生産終了になっておらず、修理受付は2027年3月末まで行うことが案内されています。

記事執筆:memn0ck


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