マットモーターサイクル「DRK-01」のエンジン(写真:ピーシーアイ)

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今回紹介するトライアンフのスピード400と、ロイヤルエンフィールドのブリット350、マットモーターサイクルズのDRK-01などは、すべて400cc以下の普通二輪免許で運転できるモデルとなっている(写真:トライアンフモーターサイクルズジャパン/ピーシーアイ)

近年、20代など若い世代のバイク・ユーザーが増えたことで、比較的取得の楽な普通二輪免許で運転可能な400cc以下のバイクも充実してきた。そうした傾向は、国産メーカーに限らず、海外製の輸入バイクも同様。ひと昔前であれば、600cc以上の大排気量モデルがほとんどで、大型二輪免許がないと乗れなかったのだが、ここ10年ほどで普通二輪免許に対応するモデルも続々と国内販売されている。

そんな400cc以下の海外製バイクで、2024年に国内へ新規導入されたのが、トライアンフモーターサイクルズ(以下、トライアンフ)の「スピード400(SPEED400)」と「スクランブラー400X(Scrambler400X)」、ロイヤルエンフィールドの「ブリット350(BULLET350)」、マットモーターサイクルズの「DRK-01」だ。ここでは、これら4モデルの特徴などを紹介。また、「第51回 東京モーターサイクルショー(2024年3月22〜24日・東京ビッグサイト)」で実際に現車を確認した印象も踏まえて紹介する。

【写真】400cc以下、普通二輪免許で乗れる注目の2024最新輸入バイクのディテールをチェック。さらにライバルモデルも紹介(65枚)

400cc以下の海外製モデルが増えてきた背景

筆者を含め、1980年代や1990年代にバイクを乗りはじめた世代にとって、海外製の輸入バイクといえば、ハーレーダビッドソン(アメリカ)やBMWモトラッド(ドイツBMWのバイクブランド)、ドゥカティ(イタリア)などのモデルが代表的だ。いずれも欧米の有名メーカーだが、かつては600cc以上のバイクが当たり前で、1000ccを超える大型モデルが主流ともいえた。そのため、日本で乗るには、取得のむずかしかった大型二輪免許が必要だった。

とくに1995年までは、大型二輪免許は自動車教習所で取得できず、運転免許試験場でいわゆる一発試験をパスするしかなかった。筆者も一発試験で大型二輪免許(当時は、自動二輪の限定解除免許と呼んでいた)を取得したが、そのむずかしさはかなりのもの。中には10回以上チャレンジしても、合格にたどりつけないライダーもいたほどだ。しかも同じ排気量の国産バイクと比べても、当時の海外製バイクはかなり高価。そのため、筆者など一般庶民のライダーにとって、海外製の輸入バイクは「高値の花」といった存在だった。

日本市場を狙ったモデルが増加中


BMWモトラッドのG310R(写真:BMW)

だが最近は、例えば、ハーレーダビッドソンが「X350」、BMWモトラッドが「G310R」「G310GS」といった400cc以下のモデルを国内導入。また、近年、日本でシェアを拡大しているオーストリアのKTMも「RC390」「RC125」「390アドベンチャー」「250アドベンチャー」「250デューク」「125デューク」などをリリース。いずれも400cc以下の普通二輪免許で運転できるモデルたちだ。

ご存じのとおり、排気量400ccまでのバイクを運転できる普通二輪免許は、日本独特の免許区分だ。一方、そうした制度のない欧米を拠点とする海外メーカーは、前述のとおり、以前は600cc以上の大排気量モデルを中心にリリースしていた。そのため、そうした時代を経験した筆者などにとって、「海外製バイクは大型二輪免許がないと乗れない」というイメージが強い。おそらく、こうした思い込みは、同世代の50代ライダーも同様ではないだろうか。

それが近年、日本でも、若い世代などエントリーライダーが増えてきたこともあり、海外メーカーのインポーターもそれに着目。また、350ccや125ccといった排気量のバイクは、東南アジアやインドなど、近年バイクの需要が急増している国や地域向けのモデルであることも多く、それらを日本の法規に適合させて販売することで、比較的コストを抑えられるといった利点もある。そうした背景もあり、最近は、海外製バイクでも、普通二輪免許に対応するモデルが増えてきたことがうかがえる。

トライアンフ:スピード400


トライアンフの最新モデル・スピード400のスタイリング(写真:トライアンフモーターサイクルズジャパン)

そんな400cc以下の海外製バイクで、2024年ブランニューとなるのが、イギリスのトライアンフが手がけるスピード400とスクランブラー400Xだ。なお、国内では、トライアンフモーターサイクルズジャパンが販売を手がけている。

これらは、いずれも同社「モダンクラシック(Modern Classics)」シリーズの新型モデルとなる。このシリーズは、近年、世界的に人気が高いネオクラシックというジャンルに属する。往年の名車などをオマージュしたスタイルに、最新の装備などを融合させたモデル群で、街にマッチするスタイリッシュなフォルムはもちろん、ツーリングなどでも快適に走れることが魅力だ。

まず、オンロードでの軽快性などを追求したロードスターというスタイルを持つのがスピード400。従来、トライアンフがリリースしている1200ccの「スピードツイン1200」や、900ccの「スピードツイン900」といった同様のスタイルを持つ大型バイクの末弟にあたるモデルだ。

パワートレインには、新開発の398.15cc・水冷単気筒エンジンを搭載。トライアンフが「TRシリーズエンジン」と呼ぶ新エンジンは、20世紀初頭にオフロード競技などで活躍したトライアンフ「トロフィ(Trophy)」シリーズなど、かつての名車に搭載されたエンジンを血統に持ちつつ、最新のテクノロジーも投入されていることが特徴だ。

エンジンの外観は、伝統的な空冷フィン付きシリンダーヘッドやエキゾーストヘッダークランプなどの採用で、かなりクラシカルな印象。それでいて、フューエルインジェクションや4バルブDOHCシリンダーヘッド、慣性バランスを最適化したクランクシャフトなど最新の装備も投入。最新のハイクラスな技術を満載することで、とくに低速域の乗りやすさを追求している。また、最高出力40PS・最大トルク37.5N・mという、クラストップレベルの高いパフォーマンスも発揮。スムーズな回転や扱いやすさも両立することで、爽快な走りを堪能できるという。

スピード400の車体や足まわりについて


東京モーターサイクルショーで展示されていたスピード400(筆者撮影)

車体には、ボルトオンのリアサブフレームと鋳造アルミニウム製スイングアームを備えた新型フレームを採用。790mmという比較的低いシート高により、幅広い体格のライダーに対応する良好な足着き性を実現する。

足まわりでは、大型43mmのビッグピストン倒立フロントフォークと、外部リザーバー付きモノショック式リアサスペンションユニットを装備。軽量な前後17インチホイール、1377mmという比較的ショートなホイールベースなどにより、軽快な走りを生み出している。またブレーキには、フロントに300mm径のディスクや強力な4ピストンキャリパー、メッシュ製ブレーキホースなどを採用。信頼性の高い制動力はもちろん、レスポンスの良い制動フィールなども発揮する。


スピード400のリアビュー(筆者撮影)

ほかにも、リニアで直感的なスロットルレスポンスを生むライドバイワイヤースロットル(電子制御スロットル)や、滑りやすい路面などでパワー特性を制御するトラクションコントロールなど、最新の電子制御システムも採用。あらゆるコンディションで確実なブレーキングを実現するデュアルチャンネルABSにより、高い安全性能も確保している。

車体色は、「カーニバルレッド×ストームグレイ」「カスピアンブルー×ストームグレイ」「ファントムブラック×ストームグレイ」の3タイプを設定。価格(税込み)は、全色ともに72万9000円だ。

トライアンフ:スクランブラー400X


トライアンフのスクランブラー400X(写真:トライアンフモーターサイクルズジャパン)

一方のスクランブラー400X。こちらは、往年のオフロードレーサー風フォルムを持つスクランブラーというスタイルを採用したモデルだ。従来、トライアンフでは、このスタイルにも1200ccの「スクランブラー1200X/XE」、900ccの「スクランブラー900」を設定。スクランブラー400Xは、これらの末弟といった位置付けとなる。

スクランブラー400Xのエンジンや車体などはスピード400と共用。低回転域から扱いやすい特性や、軽快なハンドリングなどを持つことも同様だ。スピード400と違うのはホイール。スピード400が前後17インチなのに対し、スクランブラー400Xではフロント19インチ、リア17インチを採用する。また、サスペンションのストローク量を増やすとともに、ワイドハンドルバーも装備することで、オフロードなど不安定な路面での安定性やコントロール性を高めている。さらにシート高は835mmと、790mmのスピード400よりも高めに設定。ホイールベースも1418mmとロング化するなどで、悪路走行も考慮したセッティングが施されている。


スクランブラー400Xのリアビュー(筆者撮影)

なお、スクランブラー400Xの車両重量は179kg。170kgのスピード400よりもやや重くなっているが、両モデルともに軽量な車体であることは確か。どちらのモデルも街中などの低速走行時でも扱いやすいハンドリング性能や、駐車場などでの取りまわしのしやすさなどを持つことがうかがえる。

スクランブラー400Xのボディカラーは、「マットカーキグリーン×フュージョンホワイト」「カーニバルレッド×ファントムブラック」「ファントムブラック×シルバーアイス」の3タイプ。価格(税込み)は、全色とも81万9000円だ。

スピード400とスクランブラー400Xの印象


スクランブラー400Xのエンジン(筆者撮影)

ちなみに、東京モーターサイクルショーで実際に両モデルの現車を見てみた。前述のとおり、両モデルは、どちらもより排気量の大きい兄弟車を持つが、それらと遜色のない存在感だったのが印象的だった。

もちろん、スピード400やスクランブラー400Xのエンジンは単気筒なのに対し、より排気量の大きい兄弟車たちは2気筒エンジンを採用しているという違いはある。また、車格もやや小さいのは確かだ。だが、いずれも400ccのバイクとは思えない高い質感などにより、ひとクラス上のモデルに感じる。

しかも税込み価格はいずれも100万円以下。輸入バイクとしては比較的リーズナブルなプライスだ。トライアンフという、バイクファンにおなじみのイギリス有名メーカー製のバイクであることもあり、2モデルに市場がどんな反応を示すのかが気になるところだ。

ロイヤルエンフィールド:ブリット350


ロイヤルエンフィールドのブリット350(写真:ピーシーアイ)

次は、ロイヤルエンフィールドの新型ブリット350。日本ではピーシーアイが輸入販売を手がけるこのモデルは、1932年に登場した伝説的モデル「ブリット」を復刻したモデルで、こちらもネオクラシックというジャンルに属する。

もともとロイヤルエンフィールドは、1901年にイギリスで発祥し、120年以上の歴史を誇る老舗のバイクブランド。現在はインドのアイシャーモーターズ・リミテッド傘下に属しており、新型ブリット350も本拠地であるインドのチェンナイで2023年9月に発表された。

新型モデルの源流となるブリットは、前述のとおり、初代モデルが1932年に登場。伝統的な英国製OHV単気筒エンジンを持つ、ロイヤルエンフィールドを象徴するバイクの1台だ。

当時の最先端デザインなどを採用したのが初代ブリット。1948年のモデルチェンジでは、やはり当時は画期的だったスイングアーム式リアサスペンションを装備するなどで、高い走行性能を実現。イギリス伝統の公道レース「マン島TT」など、数々の有名レースで活躍。また、シンプルで整備性がよく、高い耐久性にも定評があったことで、インド軍にも採用された実績も誇るなどで、数々の歴史的な偉業を達成したモデルだといえる。

新型ブリット350のスペック

そんな伝統的バイクを復活させた新型ブリット350には、349cc・空冷単気筒エンジンを採用。空冷フィンを持つクラシカルなフォルムながら、フューエルインジェクションなど最新技術を投入したエンジンは、最高出力20.2PS・最大トルク27N・mを発生。低回転域での力強いトルク特性や、スムーズでリニアなパワーデリバリーなどにより、爽快な走りを実現する。なお、このエンジンは、同メーカーが販売する従来モデルの「メテオ350」「クラシック350」「ハンター350」といったモデルにも搭載しており、信頼性などに高い実績を持つパワートレインだといえる。


フロントのホイール&タイヤ(写真:ピーシーアイ)

ハンドリングと操縦性を向上させる設計を施したという車体まわりでは、大径41mmフロントフォークや、フロント100/90-19・リア120/80-18というワイドセクションタイヤなどを採用。とくにサスペンションは硬めの設定とすることで、コーナリングスピードを上げたときの安心感を高めるとともに、直線道路ではしっかりとした安定性も確保。クラシカルなフォルムに貢献するシングルベンチシートは、快適性も優れることで、ツーリングなどでの疲労軽減にも貢献するという。

ほかにも、特徴的な13Lのティアドロップ型の燃料タンク、ロイヤルエンフィールド製バイクの伝統ともいえる「タイガーアイ」と呼ばれるパイロットランプを持つヘッドライトなども採用。クラシカルな全体のフォルムを生み出しつつ、このモデルならではの個性も演出する。

加えて、液晶インフォメーションパネルを内蔵するデジタル・アナログ併用式メータークラスターや、ハンドルバー下にはUSB充電ポートも配置。これら最新の装備もマッチングすることで、使い勝手の良さも実現している。


ブリット350のメーターまわり(写真:ピーシーアイ)

ラインナップには、ブラックかマルーンのボディカラーを選べる「スタンダード仕様」と、ブラックを基調にゴールドのラインなどをあしらった「プレミアム仕様」という2グレードを用意。価格(税込み)は、スタンダード仕様が69万4100円、プレミアム仕様が70万1800円だ。

なお、このモデルも東京モーターサイクルショーの会場で、実際に現車をチェックした。こうしたネオクラシックなモデルは、1970年代や1980年代などの名車をイメージしたモデルも多い。一方、ブリット350の場合は、フォークカバーなどを施すことで、より古い1930年代のバイクを彷彿させる雰囲気を持つ。よりクラシカルなバイクという意味では、かなり個性的なスタイルを持つことが魅力といえるだろう。

マットモーターサイクルズ:DRK-01


マットモーターサイクルズのDRK-01(写真:ピーシーアイ)

最後は、イギリスのマットモーターサイクルズが手がけた、ビンテージカスタム風味満点のDRK-01(ディー・アール・ケイ・ゼロワン)を紹介しよう。

イギリス・バーミンガムを拠点とするマットモーターサイクルズは、もともと高価なハイエンド・ビンテージカスタム・バイクを手がけてきたメーカーだ。15年以上にわたり、ハーレーダビッドソンやインディアン、ホンダなどのビンテージバイクをベースに、オーダーメイドのクラシカルなカスタムバイクを200台以上も手がけてきた実績を誇る。

そんなマットモーターサイクルズが、一般ライダーでも手が届く価格帯で、気軽に乗ることができるスタイリッシュなバイクとしてリリースしているのが、250ccや125ccの単気筒エンジンを搭載したモデルたちだ。

日本では、こちらもピーシーアイが輸入販売を手がけており、新型のほかにも「Mushman250CC」「GT-SR250CC」「MASTIFF250CC」「SABBATH250CC/125CC」「FSR250CC/125CC」などを国内販売。いずれも、クラシカルな雰囲気とモダンなテイストを融合した、ネオクラシックと呼ばれるジャンルに属することが特徴だ。また、排気量も、日本では軽二輪に該当する250ccモデルや、原付二種に該当する125ccモデルなどをリリース。エントリーライダーにも対応する排気量のバイクを中心にすえたラインナップを揃えている。

オフロードレーサースタイルのDRK-01


東京モーターサイクルショーに展示されていたDRK-01(筆者撮影)

そんなマットモーターサイクルズの新型DRK-01も、外観は往年のオフロードレーサーをオマージュしたスクランブラーと呼ばれるスタイルを採用。しかも、このモデルの場合、角張ったデザインのフロントフェンダーや、あえてシンプルにしたフォルムなどに、どこかストリートを走る高級カスタムバイク的な雰囲気も感じられる。

ラインナップは2タイプで、共用の車体に、250ccと125ccという異なる排気量のモデルを用意する。いずれもエンジンには、新開発の水冷4ストロークDOHC単気筒を搭載。最高出力は250ccが26HP、125ccが13HPを発揮し、力強いトルク特性と、6速ミッションなどによりスムーズな走りを実現する。また、不必要なカバーなどを排除し、シンプルな外観としたパワートレインも、カスタムバイク的なフォルムに貢献。いわゆる有名メーカー製のバイクとは一線を画す、ストリート感が満点だ。


車体後方から見たDRK-01(筆者撮影)

車体では、クラシカルでスリムなトライアングル・フレームを採用。フルステンレス製エキゾーストシステムや、精密加工されたCNCアジャスタブルレバーなども、高価なハンドメイドのカスタムバイク的な雰囲気に一役買う。さらに、ブロックパターンの前後18インチタイヤがワイルド感も演出。造形にこだわったオリジナルデザインのスポークホイールとマッチングさせることで、往年のオフロードレーサー的な雰囲気に貢献する。

ほかにも、サスペンションは、フロントが51mmの倒立フォーク、リアがツインショックを採用。丸型一灯のLEDヘッドライト、ブレーキには4ピストン・フロントキャリパーと2ピストン・リアキャリパーを装備するなどで、高い安全性などにも貢献する。

なお、価格(税込み)は、125ccタイプが69万3000円、250ccタイプが84万9200円。ボディカラーは、「マットブラック」「ブラック&ゴールド」「ダーククローム」の3色を用意する。

400cc以下×ネオクラシック×輸入バイクの魅力


ホンダのGB350(写真:本田技研工業)

今回紹介した輸入4モデルは、いずれも往年のバイクをイメージしたスタイルと、最新の装備を融合したネオクラシックと呼ばれるジャンルに属することも興味深い。400cc以下の国産車で、同様のコンセプトを持つバイクといえば、348cc・空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載するホンダの「GB350」と、その上級グレード「GB350S」が代表格だろう。


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2021年に登場したこのモデルは、1980年代に人気を博した「GB250クラブマン」などに用いられたGBという車名を採用。伝統のネーミングとクラシカルなスタイル、単気筒エンジンならではの力強いトルク感などが支持され、発売から大きなセールスを記録している。とくに主なユーザーが、長年バイクを親しむベテランから若い世代の初心者まで幅広いことも特徴だ。GBの伝統を知るライダーには懐かしく、その背景を知らない若いライダーにとっても、街中にも合うレトロなデザインなどが新鮮なためだろう。

ちなみに、GB350シリーズの価格(税込み)は、56万1000円〜60万5000円。今回、国内導入された海外製の新型4モデルは、いずれもやや高い価格設定となっている。だが、海外製バイクは高級なイメージもあるし、円安が進む現在、100万円を切る価格を設定しているのは注目点。それらを踏まえ、今後、これらモデルに対し、市場がどういった反応を示し、GB350シリーズの牙城を崩せるのかが興味深いところだ。

(平塚 直樹 : ライター&エディター)