《夏ドラがっかりランキング中間発表》シンパパ対決に明暗！1位は期待はずれの注目作

2024年8月5日 11時0分

《どのドラマも見ていてイライラする》《暑すぎてもう突っ込む気にもならん》

　SNSでそんな声が飛び交っている今年の夏ドラマ。

「もともと夏はあまりドラマがヒットしないといわれているのですが、今期は宮藤官九郎さん脚本に小池栄子さん、仲野太賀さん主演と期待値が高いドラマがあったり、目黒蓮さんの出世作となった『silent』の制作チームが再び集まって今度は月9、など話題作が多かったのですが」（ドラマウォッチャー、以下同）

　視聴率は軒並み1桁。配信で見る人が多いとはいうものの、ヒットしていない感は否めない。そこで、視聴者1000人に緊急アンケート。今期視聴者が最も「期待はずれ」だと思ったドラマと「意外に良かった」と好感を持ったドラマはどれだったのか。

原作イメージに合わないキャスト

「暗いし話が進まない。この2人ならもっと別のドラマで見たかった」（24歳・千葉県・女性）

　キャストは人気なのに作品選びを間違えた（？）のは『あの子の子ども』（フジテレビ系）。16歳の高校生カップル（桜田ひより・細田佳央太）が妊娠に直面するストーリーで、戸惑い傷つき悩んでいく主人公の様子が丁寧に描かれているが──。

「1話でコンドームが外れて緊急避妊薬をもらいにいき病院を逃げ出す主人公、2話で妊娠したかもしれないと悩み、3話でようやく交際相手に妊娠の事実を告げ……、とストーリー展開が遅くその分丁寧に内面を描いているかといえば、常に憂いを帯びた表情をしているヒロインを見せられているだけで視聴者は“その先を見たいのよ！”と思ってしまう。あと数話で終わるのでしょうか」

　キャストがいいだけにもったいない、の声が多かった同作。一方でミスキャスト呼ばわりされたのは、

「誰もが振り向くイケメンじゃないと話にならない」（26歳・神奈川県・女性）、「しょっぴーのファンだけど『青島くん』じゃない」（19歳・山梨県・女性）

　と“残念”評価をくらったSnow Man渡辺翔太主演の『青島くんはいじわる』（テレビ朝日系）が4位に。

「原作の青島くんは会社の中でも女子社員を虜にしてしまう、誰もが振り向くほどのイケメンなんですよ。主演の渡辺さんがイケメンじゃない、とは言いませんが青島くんには合っていない。また、ヒロインの中村アンさんは年上の干物女という設定ですがどう見てもキレイめOL」

　恋愛は必要ないと思っている「絶食系男子」の青島くんだが、肉食系に見えてしまうのは渡辺がノリに乗っているから？

　続く3位は、賛否両論を呼んでいるこの作品。

「小ネタが少ない」（41歳・千葉県・男性）、「フジテレビとは相性悪そう、なんかスベっている」（38歳・滋賀県・男性）

『不適切にもほどがある！』（TBS系）で社会現象を巻き起こした人気脚本家・宮藤官九郎が『ロケット・ボーイ』（'01年）以来、23年ぶりにフジテレビで脚本を書いた『新宿野戦病院』。

「キャストもいいし、脚本家もいい。なぜこうなった？という感じ。岡山弁を巧みに扱うアメリカ国籍の元軍医・ヨウコ（小池栄子）の話す英語が受け入れられないという声も。宮藤さんの作品は後半に進むにつれ、味が濃くなるので期待したい」

「よかった」にもランクインしている同作。まだ評価は難しいところか。

「なんでシーズン2なの？　そんなに人気あったっけ？」（29歳・神奈川県・女性）、「医療ものなのに命が軽く扱われている」（37歳・北海道・男性）

　2位は嵐の二宮和也主演の『ブラックペアンシーズン2』（TBS系）。

「前作からの続きで、シーズン1の主人公（二宮）と見た目がそっくりで何やら関係がありそうな主人公……は、いいのですけれどキャラクターと話が現実離れしすぎていて過剰な演出に胸焼けしました。さらに原作にない韓国人の母子を登場させたことがどう展開に関与してくるのか」

　と、ライターの成田全さん。同枠前作の『アンチヒーロー』が重厚だっただけに視聴離れした層が多そう。

　堂々の（？）1位は、

「ボソボソ話していて音量調整が難しい」（36歳・静岡県・女性）

　こちらもSnow Manの目黒蓮主演の『海のはじまり』（フジテレビ系）。目黒の出世作となった『silent』の脚本家とプロデューサーが再びタッグを組んで話題になった同作だが、

「別れた恋人（古川琴音）がこっそり子どもを生み育て、その子どもが6歳となって主人公（目黒）の前に現れたという展開がホラーだといわれましたがそれよりも、目黒さんが終始ボソボソ話していて字幕をつけないと何を言っているのか聞き取りにくい。親子の物語だといいますが、展開が見えてこない」（前出・ドラマウォッチャー）

　期待していただけにがっかり評価が多かったのだろう。

シンパパ役2人に分かれた“明暗”

　一方で「思っていたより良かった」と高評価のドラマも。3位はワースト部門と同じく『新宿野戦病院』。「小ネタはなくともドラマとして普通に面白い」（成田さん）。2位は『笑うマトリョーシカ』（TBS系）で、「原作がしっかりしているから見ていられる」（48歳・千葉県・男性）。“嵐対決”では二宮より櫻井翔に軍配が上がった。

「原作者の早見和真さんは櫻井さんをイメージして書いたとか。納得の仕上がりですね（笑）」と成田さん。最後まで完走なるか。

　良かったドラマ第1位は、

「衣装が可愛いし、松本さんのコメディエンヌぶりが光る」（33歳・東京都・女性）、「北斗くんと娘ちゃんのツーショットが可愛い。あんな若パパ最高」（27歳・宮城県・女性）

　圧倒的に支持されたのが松本若菜・松村北斗（SixTONES）主演の『西園寺さんは家事をしない』（TBS系）。ひうらさとるの同名コミック原作で、徹底して家事をしないバリキャリ女性と年下のシングルファーザーの、ハートフルコメディー。

「松本さんと北斗くんがコメディーもシリアスもできるので、とてもハマっている」（前出・ドラマウォッチャー）

　目黒と松村のシングルファーザー対決は松村の圧勝!?

　最終的にがっかりさせなければオールオッケー？