明石家さんま(左)と佐久間プロデューサー

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兵庫県出身、福留光帆

 AKB48を無名のまま卒業したアイドルが、たった1回のチャンスをものにした。今、バラエティ番組などで、才能を開花させている福留光帆(ふくとめ・みつほ)のことだ。アイドル時代、何者でもなかった彼女は、なぜ、バラエティの世界で注目を集める存在となったのか。有名テレビプロデューサーも絶賛するその可能性に迫る。

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 福留は、兵庫県出身、2003年10月22日生まれの20歳。47都道府県に1人ずつメンバーを置くAKB48チーム8の兵庫代表メンバーとして、2019年10月に開催された愛知県でのコンサートでお披露目された。

明石家さんま(左)と佐久間プロデューサー

 2021年12月には、チームを再編成する組閣によってチームB兼任となり、翌年5月31日に劇場公演デビューを果たした。だが、翌日、SNS配信でグループを卒業することを発表。結果的に劇場デビューのステージが最初で最後の劇場公演となり、7月の活動を以て、AKB48の活動を終了した。AKB48時代の福留を知るアイドルライターはこう語る。

「福留さんが所属したチーム8は、会いに行くアイドルがコンセプトでしたが、加入直後に新型コロナウイルスの流行が影響して、チーム8らしい活動をすることができませんでした。48グループの歌唱力No.1決定戦にもエントリーしましたが、こちらでも結果を残せませんでした」

 AKB48として活動したのは、わずか2年10カ月。卒業後は、本人が「ほぼニートだった」と語るほど、仕事が無かったというが、そんな彼女にスポットライトが当たるきっかけとなったのは、今年3月に公開されたテレビプロデューサー・佐久間宣行氏のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」の動画だった。

 福留が出演した動画は、アルコ&ピースがアイドルにドッキリを仕掛け、そのリアクションを見る企画で、福留はドッキリを仕掛けられるアイドルとして登場。急に大喜利を無茶振りされるのだが、想定外の回答と大喜利スキルを発揮して、モニタリングをしていた佐久間氏を唸らせたのであった。

 佐久間氏は動画公開後、ラジオ番組「オールナイトニッポン0」でも福留を絶賛。「YouTubeで逸材を見つけた」と興奮気味に語り、大喜利スキルの高さを解説し、「おまえ、なんで仕事ないんだ! 売れてないんだ!」と衝撃を振り返った。

ボートレース好きを公言

 さらに佐久間氏は、すぐに自身のYouTubeチャンネルで福留の大喜利のセンスが本物なのか検証する企画を実施。大喜利の実力者として知られるトンツカタン・森本晋太郎も、福留の実力を認め、この動画は視聴回数596万回を突破し(2024年7月30日時点)、テレビ業界関係者の間でも大きな話題となっている。

「佐久間プロデューサーにハマったことで、業界内の評価は一気に上がりました。福留さん自身のYouTubeチャンネルも、AKB48で仲間外れにされた話などアイドル時代の裏話を語っていて面白い。今年7月、テレビ『踊る!さんま御殿!!』に出演した際には、AKB48時代の大先輩である柏木由紀さんの年齢をいじり、“踊る!ヒット賞!!”を獲得しています。制作サイドが求めているリアクションができますし、トーク力やお笑いIQも高い。芸人ですら爪痕を残すことがむずかしい『さんま御殿』で結果を残したのですから、バラエティ番組からのオファーが増えるのは間違いないでしょう」(放送作家)

 また、福留はボートレース好きを公言しており、ギャンブルに関するエピソードトークでも大きなインパクトを残している。

「ギャンブル好きを公言するタレントさんの中には、事務所の方針やキャラクター作りのために、付け焼き刃でギャンブル好きをアピールする方も多いんです。しかし、福留さんは、お父さん、おじいさんの影響でボートレース場にもよく足を運んでいて、語られるエピソードからも本気度を感じます。推しの毒島誠選手にガチ恋していることを明かしていて、スマホカバーに毒島選手の舟券とステッカーを入れています。ボートレースファンからも好感度は高く、ボートレース場のトークイベントに呼ばれるなど、ギャンブル方面の仕事も増えているようです」(前出の放送作家)

 AKB48時代、誰にも見つかることがなかった“逸材”。福留がバラエティの女王に君臨する日は、そう遠くないのかもしれない――。

デイリー新潮編集部