「インチキスロット」「ズルーレット」…議論紛糾の柔道団体の抽選方式をめぐってオリンピアンからも一石 「サイコロとかカードとかリアルに見える形にして欲しい」【パリ五輪】
開催国のフランスではリネールと決まった瞬間に観客席からも大歓声が沸き起こった(C)Getty Images
パリ五輪柔道混合団体が8月3日に行われ、日本代表は総力戦の末、決勝戦で開催国のフランスに敗れた。
あと1勝まで追い詰めたが、最後は無念の敗戦となった。
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日本は最初に村尾三四郎がゴールデンスコアに突入しながら、一本勝ち。
続く高山莉加も78キロ級超の銅メダリストのロマヌ・ディコから技ありの勝利で先に2勝をあげて2−0とした。
斉藤立はフランスの英雄、テディ・リネールと対戦。ゴールデンスコアまで突入する大健闘を見せるも、一本負けとなり2−1。
続くのは48キロ級金メダリストの角田夏実が得意の巴無げで勝利して3−1とリードを拡げていく。
しかし阿部一二三、次の高市未来も敗れて、3−3とフランスに追いつかれ、ゴールデンスコア方式の代表戦に突入。
ここで注目を集めたのは代表戦の組み合わせ方式。デジタル抽選方式で行われ、会場に「＋90」の表示が流れると、会場に詰めかけたフランスのファンから大歓声が上がった。
フランスにとっては最もベストの形となり、この日2度目の対戦となった斉藤も必死にリネールに食い下がるも、最後は大内刈りで一本負け。男泣きで悔しさを示したが、直後からSNSは大荒れとなった。
柔道混合団体戦は21年の東京五輪から採用され、毎試合6人が出場する。同点の場合はルーレット形式で無作為に選ばれた階級の選手が代表戦を戦うとなっているが、選ばれたのがリネールとなったことでSNS上には「正に出来レース」「あの抽選方式はどうなの？」と疑問の声が噴出。「ズルーレット」「インチキスロット」と過激な表現も飛び出すほど、議論が沸騰している。
