ドワンゴくりたしげたか氏、ツイキャスの「コメントを画面に流す」機能について「ご連絡はいただいておりません」と発言
2024年7月30日、ツイキャスはβ版として「コメントを画面に流す」機能を実装した。これについてドワンゴ取締役COOのくりたしげたか氏(@sigekun) がX(Twitter)で、「ニコニコが特許を有する『配信に流れるコメント』表示機能をツイキャスが実装したことについて、ご連絡はいただいておりません。」と投稿。β版とはいえ、ニコニコ動画と類似のコメント表示機能が実装されたことについて懸念を示している。
ニコニコが特許を有する「配信に流れるコメント」表示機能をツイキャスが実装したことについて、ご連絡はいただいておりません。ニコ生が利用できない間、ユーザーがお世話になっており、事前にご相談いただければ...と残念に思います。なおサービス再開まで法的アクションを取るつもりはありません。
— くりたしげたか(Re:仮)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) 2024年8月2日
くりた氏はさらに「ニコ生が利用できない間、ユーザーがお世話になっており、事前にご相談いただければ…と残念に思います。なおサービス再開まで法的アクションを取るつもりはありません」と続けており、状況によっては法的アクションを取る可能性も示唆している。
当初、ツイキャスでライブ配信をしているユーザーからは歓迎するコメントもあったが、くりた氏の投稿をきっかけに「てっきり許可を取っていたのかと思っていた」など、ツイキャス側の対応について疑問を持つ声も広がっている。なお、ツイキャスのX公式アカウントなどからは本機能についての言及はいまのところされていない。
ツイキャスのアプリ版を確認すると、確かに「コメントを画面に流す」機能が実装されていた。だが、断り書きとして「皆様が安心してご利用いただけるよう、他社の特許等を調査の上で実装しております。このエフェクトは予告なく終了します。」と記載しており、ツイキャス側は権利侵害はしていない認識にあると思われる。
また、一部Xユーザーの投稿によるとこの機能は8月5日までの期間限定としていたとの情報もあるが、現在はアプリ側に「予告なく終了します」との記載があるのみだ。
くりた氏が言うようにツイキャス側から連絡がないとはいえ、ただちにツイキャスが特許権を侵害しているとは言えない段階だ。その後のアクションがあるのかどうか、成り行きが注目される。
8月5日(月)15時頃、ニコニコはサービスを再開いたします!8月上旬としていたユーザー生放送の再開も8月5日に決定しました。その他、再開するサービスの詳細、今後の再開予定は下記よりご確認ください。みなさまの投稿、配信をお待ちしております!https://t.co/HPR5H5WXf0#0805ニコニコ再開
— ニコニコ公式 (@nico_nico_info) 2024年8月1日
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