『舞台「忍たま乱太郎」~はじめまして!三年生、全員集合の段~』

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『舞台「忍たま乱太郎」~はじめまして!三年生、全員集合の段~』が2024年8月1日(木)、東京・草月ホールにて開幕した。第2弾となる今作には、三年生が初登場! 見応えたっぷりのゲネプロ公演と囲み取材の模様をお届けする。

舞台「忍たま乱太郎」、通称“忍ゲキ”は忍術学園に通う生徒たちの毎日を描いたテレビアニメ『忍たま乱太郎』の世界を、舞台ならではのエピソードを加えたストレートプレイ。“忍ミュ”の愛称で親しまれるミュージカル「忍たま乱太郎」のスタッフやキャストが参加し、珠玉のエピソードを厳選したオムニバス形式で上演される。

“忍ゲキ”には、舞台を最大限に楽しめる仕掛けがたくさん。アニメ映像がふんだんに使われ、プロジェクションマッピングや別アングルカメラの活用、驚きの舞台装置などで忍術学園の日常を生き生きと描き出す。

ゲネプロ公演に登場した一年生キャストはAチーム・猪名寺乱太郎役の中井理人、摂津のきり丸役の福田龍世、福富しんべヱ役の三田一颯。まるでアニメから飛び出したようなコミカルなテンポ感で、元気いっぱいに演じていた。Bチームの猪名寺乱太郎役・下永龍正、摂津のきり丸役・武井ダマセノ瑠珂、福富しんべヱ役・加藤叶和の演技も楽しみだ。

下級生たちを引っ張る存在であり、ときに引っ掻き回していくのは上級生たち。六年生の食満留三郎(鈴木祐大)と善法寺伊作(反橋宗一郎)は頼もしく後輩たちを支え、時にドラマティックなエピソードも担う。強烈なお騒がせキャラ・四年生の平滝夜叉丸(龍人)の活躍も見逃せない。

お待ちかね、初登場となった三年生の伊賀崎孫兵(早川維織)、神崎左門(北原十希明)、次屋三之助(石原知哉)、富松作兵衛(大友至恩)、浦風藤内(行光孝綺)、三反田数馬(岩間甲樹)。忍術学園に侵入したあやしい忍者を見つけ出す“忍務”を任せられたり、ピクニックへ行ってみたり。三年生の個性と団結力をたっぷり見られるエピソードに期待してほしい。

ストレートプレイならではの醍醐味とはキャラクターのしぐさや息遣い、心の機微を五感で感じることができる臨場感。あかるく、たのしく、ゆかいな学園生活が目の前で繰り広げられ、まばゆいパワーが直に伝わってくる。元気も勇気もいっぺんにもらえること間違いなしだ。

ゲネプロ前に行われた囲み取材会には鈴木祐大、反橋宗一郎、龍人、早川維織、北原十希明、石原知哉、大友至恩、行光孝綺、岩間甲樹らキャスト陣が登壇。初日を前にした心境や意気込みを語った。

ーー演じる役についてや見どころ、意気込みをお願いします。

早川:伊賀崎孫兵は生き物好きが高じてしまって大暴走してしまうキャラクター。周りの先輩たちを巻き込んでいくところが見どころです!

北原:神崎左門は決断力がある方向音痴。方向音痴だけでなく、決断力のほうも見どころなので、ご期待いただけたら!

​石原:次屋三之助は無自覚な方向音痴。左門とペアで動くことが多いですね。楽しく笑っていただけるシーンになっているので、ぜひ楽しんでみてください。

大友​:そんな方向音痴2人を引っ張るのが、富松作兵衛です。あっちだこっちだと走る瞬間への反応速度はアニメを再現しているので、注目してみてください!

行光:浦風藤内はまじめな予習好き。「予習」という言葉を何回も作中で言っています(笑)。ぜひ数えていただけたら!

岩間:三反田数馬は影が薄い。マイナスに捉えられがちな個性ですが、強みとして生かしているところがポイントです!

龍人:平滝夜叉丸は濃いめのキャラクター。前作の忍ゲキでもいろいろやらせてもらいましたが、前作以上にパワーアップしていているのでご期待ください。

鈴木:忍ゲキはアニメで放送された話がもとになっており、今作は皆さんが大好きな六年は組のあるお話に挑戦します。内容を知った状態で見ていただける機会はなかなかないので、舞台でどう表現するのかを見ていただけたら。

反橋:舞台はつかみが大事! すべて前説にかかっているので、前説をぜひ楽しみにしていてください(笑)。

ーー三年生キャストの皆さんはシリーズ初登場ですが、出演が決まった時の感想や周りの反応は?

早川:僕はお店の中にいるときに伝えられたんですが、嬉しさのあまり思わずしゃがみこんじゃいました。恥ずかしかったですが(笑)、それくらい喜びが大きかったです。

北原:忍ミュ第7弾でしんべヱとして出させていただいていた8年前から、ずっと頭のなかで『勇気100%』を毎日歌ってきました。こうして忍ゲキに出られることをずっと楽しみにしていましたし、嬉しかったです。

石原:何度も色々なオーディションに挑戦しながら、やっと掴んだのが忍ゲキ。「これで(出身の)尼崎に良い土産話が持って帰れる!」という気持ちでいっぱいでした。本当に嬉しく思います。

大友:オーディションのときから楽しい思いでいっぱいでした。決まったときは「稽古もすごく楽しいだろうな!」とずっとワクワクしていました。

行光:連絡が来たのが大学の授業中だったんです。嬉しすぎてガッツポーズをしたら、足も思わず動いて大きな音が鳴って、教室中から注目を浴びました(笑)。それくらい嬉しくて大好きな作品なので、頑張りたい。

岩間:忍ミュ第8弾に乱太郎として出演していた。「あの場にまた戻ってキャラクターを演じられるんだ」という喜びと驚きでいっぱいでした。

ーー上級生から見て、三年生の印象は?

反町:華があって、個性もすごく出ている。ここから五年生、六年生のようなチームワークになっていくんだろうなと楽しみです。

鈴木:十希明くんと甲樹くんは忍ミュに出演していて、『忍たま乱太郎』に関しては僕よりも大先輩。作品への愛は昔からずっと変わらないものをもって接しているんだろうなというのが伝わってきて、逆に僕のほうが見習わなきゃいけない。

反町:二人が一年生とお芝居しているのが不思議だよね。先日、都合のついたメンバーだけでごはんに行ったんですが、十希明もいて。「あのときのしんべヱと焼肉食べてる!」って感慨深かったです。

龍人:皆本当に若くてかわいい! とは思うんですが……一番近い下級生。私としては、ちょっと敵です! ポジションを奪われないか心配です! ライバルとして今後も厳しく、先輩として接していきたいのでよろしくな!

三年生キャスト陣:よろしくお願いします!

取材・文・撮影=潮田茗