【中日】最下位転落と低迷 開幕から無安打...苦しむ中島宏之の「代打起用」このまま続けるべきか
中日が2024年7月26日からの後半戦、初カードとなった阪神3連戦で痛恨の同一カード3連敗を喫した。
借金は今季ワーストの11にふくらみ、最下位に転落した。首位・巨人と11ゲーム差に突き放され、厳しい状況となった。
直球に差しこまれ、変化球にもタイミングが合わず
執念は実らなかった。28日の阪神戦は、2点ビハインドの9回に中田翔の左前適時打などで同点に追いつくと、さらに1死満塁と好機を拡大した。
だが、途中出場の岡林勇希が見逃し三振。代打で登場した中島宏之も3球三振と、阪神の左腕・岩崎優の前に勝ち越しはならなかった。
同点の延長11回には、守護神・ライデル・マルティネスが森下翔太にサヨナラ適時打を浴びて万事休す。4時間11分の熱戦で敗れたダメージは大きい。
気になるのは中島の状態だ。巨人の戦力構想から外れ、今季から中日に加入したが結果が出ていない。
4月13日の阪神戦で右手に死球を受けて戦線離脱。5月14日に一軍復帰したが、状態が上がらないため、2週間後にファームへ逆戻り。6月21日に1軍に再昇格したが、1本の安打が遠い。
開幕から15打席無安打。直球に差しこまれ、変化球にもタイミングが合わず、バットが空を切る打席が多い。
ファームにはビシエド、石川昂弥が控えている
スポーツ紙デスクは、
「スイングが鋭いとは言えず、直球を待っていてもきっちり捉えられていない。1軍から離れて、打撃のズレを修正した方がいいと思います。ファームにはビシエド、石川昂弥がいます。彼らを1軍の勝負所で起用した方が可能性を感じる」
と指摘する。
代打は非常に難しい役回りだ。安打が1本出れば精神的に楽になり、打撃が上向く可能性がある。
だが、今の中日に中島の復調を待つ余裕はないように思える。立浪和義監督はどのような決断を下すか。(中町顕吾)