「7月29日」。今日は何の日でしょう?答えは「七福神の日」! 7つの災難を除き、7つの幸福を授けてくれる「七福神」 「7(しち)に29(ふく)」の語呂合わせが由来の記念日。古く日本で親しまれている「七福神」は、恵比寿天・…

「7月29日」。今日は何の日でしょう?答えは「七福神の日」!

7つの災難を除き、7つの幸福を授けてくれる「七福神」

「7(しち)に29(ふく)」の語呂合わせが由来の記念日。
古く日本で親しまれている「七福神」は、恵比寿天・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋尊という七柱(ななはしら)の神様の総称です。しかし、純粋な日本の神様は恵比寿天だけで、大黒天・毘沙門天・弁財天はインドから、福禄寿・寿老人・布袋尊は中国から渡ってきた神様です。

七福神が乗った「宝船」は、就職・結婚といった新たな旅立ちや門出を祝う縁起物(イラストniceillust com)


ではそれぞれの神様、どんなご利益があるのでしょうか?
右手に釣り竿を持ち大きなタイを抱える恵比寿天は、日本代表の神様で商売繁盛や五穀豊穣を。富財・福徳を担当するのは、打出の小槌と大きな袋を背負っている大黒天。唯一の女神で琵琶を抱えている弁財天は、音楽や芸事、知恵の神であると同時に財福の神とされています。甲冑姿で邪鬼を踏みつけている毘沙門天は、上杉謙信をはじめとする戦国武将たちに武神として信仰を集めました。長い頭と白い髭が特徴の福禄寿は道教の神で、子孫繁栄、財運招福、健康長寿を、杖をもった寿老人は長寿延命、諸病平癒を、半裸で太鼓腹の布袋尊は笑門来福、夫婦円満、子宝のご利益をもたらします。
また室町時代の頃から、七福神を祀っている寺社を巡拝すると「7つの災難が除かれ7つの幸福を授かる」と言われ、当時の庶民の間に「七福神巡り」としその信仰が広がりました。ちなみに有名な七福神巡りは「大阪七福神(大阪)」「谷中七福神(東京)」「都七福神(京都)」(2012年12月30日の日経新聞から)で、このほかにも全国各地にはたくさんのスポットがあり、今でも正月松の内(1月1日〜7日)にたくさんの人が巡拝し賑わっています。