【警告】日本=藤田(28分)、西尾(45分) マリ=J・サラム(56分)【退場】なし(25分)【MAN OF THE MATCH】小久保玲央ブライアン 写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[パリ五輪GS第2戦]U-23日本 1−0 U-23マリ/7月27日/スタッド・ドゥ・ボルドー

 U-23日本代表は現地7月27日、パリ五輪グループステージ第2戦でU-23マリ代表と
対戦。1−0で勝利し、連勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 立ち上がりは攻勢を強めるが、徐々に勢いが増してきたマリにゴールを脅かされる。しかし粘り強く守ると、82分についに先制する。

 藤尾翔太からのパスを右サイドで受けた細谷真大が、フィジカルを活かして縦に突破。ペナルティエリア右から折り返すと、ファーサイドで佐藤恵允が合わせる。このシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球を山本理仁がゴールに押し込んだ。

 この1点で勝利した日本のグループステージ2位以内が確定した。
【画像】U-23日本代表のマリ戦出場15選手&監督の採点・寸評。決勝点の山本や無失点に貢献の守護神を高評価
▼U-23日本代表のチーム採点「7」
 シュート本数は日本の「12」に対し、マリは「16」。何度もゴールを脅かされたなか、最後まで無失点に抑えきった守備陣は称賛に値する。

 相手の縦に速い攻撃や、サイドでの個人技の仕掛けからのクロス、CKなどから多くのピンチを迎えたが、それをはね返し続け、守備には安定感があった。

 中盤の藤田譲瑠チマ、山本、荒木遼太郎は球際で強く、攻守の切り替えの速さも光った。ボールを保持していたなかでシュート機会は多くなかったが、前への意識が高く、組織的な攻撃も好印象だった。

 特に得点、終盤の時間帯で攻撃陣全員がゴールを目ざして長い距離を走った執念が生んだ。細谷のクロスに対し、自陣から長い距離を駆け上がった三戸舜介、佐藤がゴール前に飛び込み、最後は山本理仁が押し込んだ。気持ちを感じるシーンだった。

 MOMに選んだのは、スーパーセーブ披露で完封勝利に貢献のGK小久保玲央ブライアン。決勝弾の山本理仁、自身の武器を存分に発揮して無失点に抑えた高井幸大らも高く評価した。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定する試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。