3キロが500グラムになるまで玉ねぎを炒める 『ビストロ バー ア ヴァン コダマ』の「オニオングラタンスープ」はフランス人も唸る味
全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・渋谷のビストロ『ビストロ バー ア ヴァン コダマ』です。
じっくり炒めた玉ねぎにコンソメを効かせた極上の冬の味覚
熱々をフウフウいって食べる「オニオングラタンスープ」は、ビストロの冬の定番。ここ『コダマ』でも冬から春先にかけてメニューに登場するやファンを喜ばせるのである。
シェフの児玉さんは、オーソドックスなビストロ料理を、驚くほど研ぎ澄ませる達人。そこに注がれる情熱と時間は計り知れないものがある。見かけは何の変哲もない「オニオングラタンスープ」も、見えないところに心血を注ぐ。
オニオングラタンスープ 1700円
玉ねぎは時間をかけて炒め、3kgが500gになるまで凝縮させる。非常に手間のかかるコンソメスープをいったん作り、そこに炒めた玉ねぎを投入するのだ。普通はブイヨンなどのダシを使うところだが、あえてのコンソメで、ひたすらに一段上のおいしさを追求する。
だからこそ、クリアなコンソメが玉ねぎのピュアな甘みを持ち上げ、飲むほどにぐいぐいと惹きつけられてしまう。
フランス人も唸るという『コダマ』では、「その方が楽しい」という理由でア・ラ・カルトのみ。いいワインをしっかり飲んで欲しいと、ワインリストには目をみはる偉大なワインが並ぶ。
寒い冬の夜は「オニオングラタンスープ」からスタートし、その先は黒板メニューであれこれ迷う。そんなビストロの魅力を目いっぱい楽しもう。
渋谷『ビストロ バー ア ヴァン コダマ』
[住所]東京都渋谷区渋谷1-6-4 せいこうビル1階
[電話]03-5962-7726
[営業時間]18時〜22時半(20時半LO)
[休日]日、不定休あり
[交通]JR山手線ほか渋谷駅宮益坂口から徒歩10分
おとなの週末2024年8月号は「日本の夏、うなぎの夏」
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※2024年3月号発売時点の情報です。
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