最低賃金1054円というけれど…。大竹「焼け石に水であると同時に中小企業は苦しい」
7月26日(金)、大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。「最低賃金引き上げ 「50円 焼け石に水」 中小は経営負担深刻」という読売新聞の記事を取り上げ、パーソナリティの大竹まこととジャーナリストの青木理がコメントした。
大竹「どの新聞も賃金の賃上げ最高額みたいな事書いて、その字が踊ってて、ちょっと苦々しく思ってて今日の新聞にやっと出てきたのが50円焼石に水と。さっきの圭大郎くんのマックの例もあるけれども、「焼石に水」は表現本当に正しくて、今地面に打ち水したらあっという間に乾くじゃない。それと同じだよね」
太田アナ(アシスタント)「これは読売新聞の記事なんですけれども、最低賃金引き上げ 「50円焼け石に水」と出ております。国の中央最低賃金審議会は25日、今年度の最低賃金時給を全国平均で50円。5.0%引き上げて、1054円とする目安を厚生労働大臣に答申した。物価高を踏まえ過去最大の金額となったが、働く人たちからはそれでも足りないとの声も盛れる。人件費の上昇で経営に苦しむ中小企業も多く、国の支援を期待する意見も聞かれたとあります」
大竹「まあそうだろうということだよ」
青木「ここはあれですよね。要するに本当にいろんなものの矛盾が集約されていて、50円ってまさに焼石に水なんですよね。物価の上昇率に追いついてないってことなのでちょっと遅いし、もっと上げていかなくちゃいけないという現状がある。今度、逆に各社書いてるけれども、中小企業なんかはとにかく人件費を出せないということで、人手不足になっちゃって倒産がものすごく増えている。手元だと朝日新聞なんかは北海道の函館で水産加工物を出かけている会社の社長の話を紹介しているんですけれども、最低賃金の引き上げが経営上すごく辛いと。要するに最低賃金じゃもう人が来てくれない。じゃあ上げたいんだけども、なかなか上げられなくて、人手不足のまま経営が厳しくなってしまうというようなことが本当に全国各地で起きてるってことになってくる。最低賃金をもっと上げつつ、一方で、こういう中小企業をどうやって支援していくのかというところが必要になってきますよね」
大竹「しかもこれ全国がどうなっているかというと地方によっては893円とかだったわけでしょ」
青木「今回で900円は超えるんですけれども、例えば岩手とか沖縄なんかはやっぱり900円ちょっとぐらい」
太田アナ「最低額岩手の943円です」
大竹「だから1054円っていってるけど、そこまで届かない地方はたくさんあって、そのバランスも良くないよね。しかも、その1050円でも、それじゃ駄目だよっていう話になってるところに最高額!みたいな見出しが踊るとむかっ腹が立ってくるよね」