【店舗情報】うなぎの名店 「東京」 「千葉」 「横浜」 「小田原」 「川崎」 …この夏の 《絶品》 が食べられるお店
夜空にきらめく花火、緑のうず巻き、日本の夏の風物詩は数あれど、その照り、香り、味わいで心ときめかせてくれるとなれば、やっぱりうなぎ。
味、技術、サービスなどすべてを加味した上で、自信を持っておすすめできる極上の店が登場します。店選びに迷ったらまず見てほしい、永久保存版です!
■ 店舗情報:東京のお店
春日『うなぎ わたべ』
一般的な店で使われるうなぎよりも大きく肉厚なそれを仕入れ、細かな小骨までも1本ずつ丹念に抜く。そんな繊細な仕事の積み重ねで完成させるうな重は、口の中で儚く消えゆく淡雪のよう。
[住所]東京都文京区小石川1-9-14 アトラスタワー小石川1階
[電話]03-3812-7448
[営業時間]11時半〜14時半(13時半LO)、17時〜21時(20時LO)
[休日]水・木
[交通]都営三田線ほか春日駅A5出口から徒歩1分
八重洲『八重洲 鰻 はし本』
要のひとつ、継ぎ足しのタレは「どれだけ上質なうなぎをコンスタントにくぐらせるか」に重点を置くそうだ。ゆえに腕のいい養鰻池のうなぎを指名買い。
備長炭で焼きムラなく仕上げた柔肌はこっくりと深化したやや甘めのタレをまとい、舌に絡まりとろけていく。もち米を加えて適度なモッチリ感を出すよう調整した米とも完璧なバランス。
[住所]東京都中央区日本橋3-3-3 いづみやビル1階(建て替え中のため仮店舗)
[電話]03-3271-8888
[営業時間]11時〜13時半LO、17時〜20時LO、土11時半〜14時LO
[休日]日・祝、第1・3土(7、8月は11時半〜14時LOで営業)、土用丑の日
[交通]JR山手線ほか東京駅八重洲北口などから徒歩5分
淵野辺『町田 うなぎ 流木』
市場ではあまり出回らない希少な青うなぎを使用。通常よりひと回りもふた回りも太く、大きく、上質な脂が特徴で、活きを割きたてで提供している。
「貴重な素材を心ゆくまで味わってほしい」と、うな重はたっぷり1尾分の「上」から。上品な旨みと炭火の力強さに合うよう調合したタレはキリッと芳醇。感動、必至。わざわざ電車を乗り継いでも目指したい店だ。
[住所]東京都町田市根岸町1008-20 リリーハイツ1階
[電話]042-794-9460
[営業時間]11時〜19時半(18時40分LO)※火は〜14時半(13時40分LO)
[休日]月
[交通]JR横浜線淵野辺駅北口から徒歩20分、バスで3分(桜美林学園前バス停下車すぐ)
人形町『人形町 梅田』
ホロリと舌の上でほどける官能的な口当たりとは裏腹に、砂糖をほとんど使わず仕上げた辛口のタレが粋な風情。そして後者はダシ醤油を絡めつつパリッと地焼きした身の下に、梅干しと刻み海苔やアサツキを敷いたご飯を潜ませる。じわりと滲む脂の甘みと梅の酸味が憎らしくなるほど好相性。
[住所]東京都中央区日本橋人形町3-4-2
[電話]03-3661-0160
[営業時間]11時〜14時半(13時45分LO)17時〜20時(19時LO)※夜の営業は水・木・金のみ
[休日]日・ 祝
[交通]地下鉄日比谷線ほか人形町駅A5出口から徒歩2分
東長崎『鰻家(うなぎや)』
使っているのは愛知一色産でうな重の特で3年もの特上は、なんと6年もの。その旨さを引き出しているのがこの道70年のご主人・遠藤勲さんの仕事。何度も返して焼く丁寧な白焼きで脂を閉じ込め、小骨は溶かしてしまう。綺麗な焼き色にも心を砕く。
[住所]東京都豊島区南長崎5-18-17
[電話]03-3953-0049
[営業時間]11時半〜20時半
[休日]金
[交通]西武池袋線東長崎駅南口から徒歩4分
八王子・小宮『うなぎ 高瀬』
ここ『高瀬』では出すうなぎは良質な水と餌を与え、じっくり育成された“健康なうなぎ”。それを信念を持って育てる生産者から仕入れている。
蒸しが入り、備長炭でこんがりと焼き色がついたうな重もやはり格別。ふっくらと厚みがあり、余分なもののない旨さが溢れ出す。自慢のタレのコクとうなぎの力強さが拮抗する。体が喜んでるのがわかるおいしさ!
[住所]東京都八王子市小宮町1112-4
[電話]0426-46-7762
[営業時間]11時〜14時半、17時〜20時半LO
[休日]水・木
[交通]JR八高線小宮駅北口から徒歩4分
■ 千葉のお店
天王台『小暮や』
曽祖父の代からうなぎに携わっており、目利きには絶対の自信を持つ現店主が扱うのは静岡県浜名湖産のやや大ぶりのうなぎ。
注文が入ってから生うなぎを捌き、じっくりと蒸した後、紀州備長炭で丁寧に焼き上げていく。やがて表面は飴色でパリッと香ばしく、中は数度噛めば溶けていくようなふわふわ具合の蒲焼きとなって供される。
[住所]千葉県我孫子市天王台4-2-22
[電話]0471-82-3333
[営業時間]11時〜14時(13時半LO)、17時〜20時(19時半LO)※売り切れ次第閉店
[休日]月(祝の場合は営業)、月2回火、不定休
[交通]JR常磐線天王台駅南口から徒歩5分
成田『川豊本店』
明治45年築という3階建ての木造建築。店先ではこの道55年以上という板長が活うなぎを次々と割いていき厳選したうなぎを“割きたて、蒸したて、焼きたて”で出す。
元は川魚専門の漁師で、卸問屋であり創業114年。良質なうなぎを見抜く目とそれを調理する技にこだわり。登場したうな重は照りがありこんがりした見事な焼き色。
[住所]千葉県成田市仲町386
[電話]0476-22-2711
[営業時間]10時〜17時
[休日]無休
[交通]JR成田線成田駅、京成本線成田駅から徒歩10分
市原『うなぎ八幡屋』
『うなぎ八幡屋』では、その中でも200g以上に育ったものに限定して仕入れている。身を開いて、白焼きにした後に蒸し、長年継ぎ足し続けたタレに潜らせ、丹念に焼く。
焼き立ての香ばしさ、甘めながらスッキリした味わいのタレ、脂ののったうなぎの身、ふんわり盛られた米が口の中で一体となり、堪えられないおいしさだ。
[住所]千葉県市原市潤井戸1307-20
[電話]0436-74-0007
[営業時間]11時〜21時(20時LO)
[休日]不定休(月に1〜2日、7月は17日、8月は21日、22日)
[交通]京成千原線ちはら台駅から徒歩17分
■横浜・川崎・小田原のお店
小田原『柏又(かしまた)』
創業は明治の頃、そのルーツは江戸時代ともいわれる、ここ『柏又』。うなぎは静岡県産の大きめサイズを厳選。焼きは備長炭で丹念に、タレは脈々と受け継がれたものを継ぎ足しながら使い続けている。
お重のフタを開けると、ふっくら焼き上った大ぶり肉厚のうなぎが堂々横たわり、老舗の貫禄十分だ。頬張れば身はほろりとほどけ、やさしい食感。
[住所]神奈川県小田原市本町1-9-35
[電話]0465-22-0267
[営業時間]11時半〜14時、16時半〜19時
[休日]火・水、年末年始
[交通]JR東海道線ほか小田原駅東口から約15分
高田『うなぎ料理 しま村 高田本店』
天然うなぎは四国・旧吉野川産にこだわり、養殖は愛知を中心に全国から。養殖の多くは大豆イソフラボンを餌にしたもので、島村さん曰く「アミノ酸豊富だから身質がいい」。うな重を食べれば納得だ。
身はふわとろで、甘めのタレとともにまろやかな旨みが充満!脂のりがいいのにクドくない。この脂の軽やかさは熟練職人の技の賜物だろう。個体ごとに身の性質を見極め、蒸し時間やタレの加減を変えながら炭火で焼き上げる。
[住所]神奈川県横浜市港北区高田東3-4-11
[電話]045-549-0880
[営業時間]11時〜15時(14時LO)、17時〜21時半(20時半LO)、土・日・祝11時〜21時半(20時半LO)
[休日]水、第2・3火 ※7、8月は水のみ
[交通]地下鉄グリーンライン高田駅2番出口から徒歩1分
新丸子『うなぎ 安川』
上質な国産うなぎがたっぷり1尾半でこの価格。俄然うれしくなる。活きで届くうなぎは浜名湖産が中心。店主の飯野さんがひとりで仕込むため提供数に限りがあり、予約だけで完売する日もあるとか。
こだわりのタレは3年熟成みりんとザラメを使ったやさしい甘さ。3度漬けし、1回目で色を、2回目で味を、最後に照りよく仕上げている。米は山形の一等米「つや姫」。適度な粘りは職人技でふっくら焼いたうなぎと相性抜群だ。
[住所]神奈川県川崎市中原区新丸子町648-7
[電話]044-733-5561
[営業時間]11時〜14時、17時〜21時(20時半LO)※土用の丑の日はテイクアウトのみ(数日前に受付終了)
[休日]水・木
[交通]東急東横線新丸子駅西口から徒歩2分
フォトギャラリー:東京のお店「うなぎ一覧」
■春日『うなぎ わたべ』うな重特上:5940円
■八重洲『八重洲 鰻 はし本』鰻重「ろ」:5280円、肝吸:275円
■淵野辺『町田 うなぎ 流木』 上うな重(肝吸い・香の物付き):6300円
■人形町『人形町 梅田』大関 梅田丼:4200円
■東長崎『鰻家(うなぎや)』うな重 特上:7150円
■八王子・小宮『うなぎ 高瀬』塩焼き:4500円
フォトギャラリー:千葉のお店「うなぎ一覧」
■天王台『小暮や』うな重 3740円(肝吸・新香付)
■成田『川豊本店』特上うな重:5600円
■市原『うなぎ八幡屋』うな重 竹:5390円
フォトギャラリー:横浜・川崎・小田原の「うなぎのお店」
■小田原『柏又(かしまた)』松重(肝吸い・お新香付き):6200円
■高田『うなぎ料理 しま村 高田本店』養殖鰻 お重 松:4950円
■新丸子『うなぎ 安川』うな重 亀:4180円
…つづく<東京のうなぎの名店6選 うなぎ好きの『おとなの週末』編集部がおススメ!>でも、年に1回のうなぎ特集で調査・取材している編集部員、ライターが、「ここはおいしい!間違いなし!」という店を紹介しています。
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『おとなの週末』2024年8月号より