良い借金ができる人と悪い借金に潰される人の差
お金持ちになる秘訣は、「稼ぐマインド」から、集めたり借りたりする「大富豪マインド」に変えることです©戸塚真由子、蒼井アオ
ケタ違いのお金持ちになるためには何から始めればいいでしょうか。まずは仕事をして給料をもらって、コツコツと貯金する?
資産構築コンサルタントの戸塚真由子氏は「まず大きなお金を集める」ことが必要と言います。戸塚氏の著書でどんな教科書や講演からも学べない「最強のお金の教養」がわかる1冊『1年で億り人になる』を漫画化した『漫画 1年で億り人になる』よりお届けします。
(※記事末尾に漫画ページへのリンクがあります)
大富豪は「集める→増やす」の順番
大富豪と呼ばれるケタ違いの資産家は、私たちとまるで世界観の異なる「大富豪マインド」というものを持っています。多少の違いはあれど彼らに共通するのは、お金を増やすために「まず大きなお金を集める・調達する」という行動です。
「どうやって元手を稼ごう」
なんて大富豪は、1ミリも考えていません。
「どうやって元手を集めようか」「どうやって調達しようか」
と考えるのです。つまり、資産構築は
「集める(稼がない)→増やす」という順番になります。
一方で、会社の経営者として成功し、お金持ちになった人は、
「稼ぐ→増やす」の順序を追っている方がほとんどです。
これもお金持ちになるためのひとつの方法ですが、実業界、ビジネス界での成功率は低いですし、資産構築の成功までに何十年かかるかわかりません。
ですが、資産構築は能力に関係なく、誰でも成功できます。その秘訣は、「稼ぐマインド」から、集めたり借りたりする「大富豪マインド」に変え、最初から大きなお金を持つことに尽きます。その後、投資初期から大きなお金を使って、減らないように運用することです。
「集める」とは、借金をすること。皆さんは借金にどのようなイメージがありますか?
日本には借金は悪いものというような風潮がありますが、正しくは良い借金と悪い借金があります。
たとえば、悪い借金とは「住宅ローン」。たいていの人にとって、一生仕事を辞められなくなるワナとも言えます。
ほかにも「投資用不動産」や「投資用ワンルームマンション」が挙げられます。
不動産投資自体は推奨できますが、それは自分の足で探し出した物件に限ります。
理由は単純。儲かる良い物件なら、不動産屋さんが自分で投資用に買うはずだからです。私たちが売りつけられる物件は、投資用には不向きな残り物であるのが当然でしょう。
また、「車のローン」は、毎月のキャッシュフローがマイナスになる場合は、悪い借金と言えます。
大富豪の考える「良い借金」とは何か
では、良い借金とはどのようなものでしょうか。
きちんと事業に回して、毎月のキャッシュフローがプラスになるような借金は、すべて良い借金です。
先述したような「自分の足で探したマンション1棟を買うためのローン」は良い借金と言えます。
また、低金利な「事業性のローン」なども良い借金です。なるべく借りられるときに借りておくのが良いでしょう。
ローンで借りて、きちんと返す。これを繰り返し、信用を得ることで、億単位の高額ローンも借りられるようになります。
ケタ違いの資産家は一様に、「良い借金と悪い借金」に代表される本物のマネーリテラシーを持っています。世間にとって非常識に思えることも、彼らにとっては常識なのです。
また、「自分はお金に愛されている」と発言するようなスピリチュアルめいた「自称・お金持ち」は、あなたの周りにいませんか?
お金は単なる数字。愛してもらう必要も、こちらが愛する必要もありません。
正しい調達方法を選ぼう
他にも、米国株式やビットコインなどの投資で「資産が数倍になった!」と成功を吹聴するような方もいるかもしれません。
ですが、そういった元本が毀損するリスクがあるものは投資ではなく投機であり、ギャンブルです。こういった発言をする方々に本物のマネーリテラシーはありません。関わるのは、やめておきましょう。
ただし、お金を集めたり借りたりする際は、たとえ家族であっても利子を払い、借用書をきちんとつくりましょう。
そうでないと贈与になってしまい贈与税がかかってしまいます。贈与ではなく、あくまで借りる形態をとりましょう。
また金融免許を持っていない場合は、他人のお金を預かって運用してはいけません。そのようなケースに該当しない正しい調達方法を選びましょう。
(戸塚 真由子 : 株式会社MAYUKOness代表取締役社長、資産構築コンサルタント/禁労コンサルタント)
(蒼井 アオ : 漫画家)