○A:Macにも通知センターがあり、iPhoneと同様に通知の設定もできます

本連載の前回記事で、Macのトラックパッドの操作で「通知センター」を表示する設定を紹介しました。今回は、その通知センターや、通知の設定などについて取り上げます。セキュリティやプライバシーにも気をつけて、通知の表示方法や通知センターを使いやすくカスタマイズしましょう。

○iPhoneの通知センターからおさらい

通知センターには、見落とした通知などがまとめて表示されます。まず、iPhoneの通知センターからおさらいしましょう。

iPhoneのどの画面でも、上部の中央から下にスワイプします

通知センターが表示され、これまでに受けた通知が表示されます

ロック画面にも通知センターが表示されます

どのアプリの通知を通知センターに表示するか、好みに応じて設定できます。

「設定」を開き、「通知」をタップします

設定したいアプリをタップします

このアプリの通知を「通知センター」に表示したい場合は、チェックを付けます

○Macの通知センターを活用しよう

Macにも、iPhoneとよく似た通知センターがあります。通知を受けたタイミングでは画面の右上に表示され、その後、見落とした通知などが通知センターに表示されます。

右上の日付や時刻の部分をクリックすると、通知センターが表示されます。通知センター以外の部分をクリックすると消えます

本連載の前回記事で紹介したように、「設定」の「トラックパッド」を開き、2本指で右端から左にスワイプして通知センターを開く設定にすることもできます

複数の通知が重なっている場合は、クリックすると通知がすべて表示されます

通知が1つだけ表示されている場合は、クリックするとそのアプリが開きます

通知を消すには、通知にポインタを合わせ、「×」が表示されたらクリックします

Macの通知センターにはウィジェットも表示されます。

通知センターの下の方にウィジェットが表示され、よく使う情報をすぐに見ることができます

○Macの通知をカスタマイズする

通知に関する設定の仕方もiPhoneと似ているので、iPhoneユーザーにとってはわかりやすいと思います。

「システム設定」を開き、左側の「通知」をクリックします。右側の赤枠の部分は、セキュリティやプライバシーに関わる設定です

「プレビューを表示」は、例えば受信したメールの本文先頭部分など、通知の内容がある程度わかる情報を表示するかどうかの設定です。

「ディスプレイのスリープ中に通知を許可」をオンにしていると、ディスプレイがスリープしていても通知が表示されます。「画面のロック中に通知を許可」をオンにしていると、ロック画面が表示されているときに通知が表示されます。いずれにしても、Touch IDやパスワードを使わなくても通知が見えるので、席を離れる際などには情報流出やプライバシーに配慮する必要があります。

「ディスプレイのミラーリング中または共有中に通知を許可」は、Macを大型ディスプレイなどに接続してプレゼンをする際などにはオフにしておくとよいでしょう。

上の図に示した赤枠より下は、アプリごとの設定です。

設定したいアプリをクリックします

まず、このアプリから通知を受けるかどうかを「通知を許可」のスイッチで設定します。許可する場合、少し経つと自動で消える「バナー」か、操作するまで消えない「通知パネル」にするかをクリックして選択します

通知センターに表示するかどうかを、スイッチのオン/オフで設定できます

通知にプレビューを表示するかどうかを、アプリごとに設定することもできます。「デフォルト」を選択すると、前述の赤枠部分の設定と同じになります

○通知センターのウィジェットを設定する

通知センターに表示されるウィジェットも用途に応じて設定できます。

表示されているウィジェットの設定を変えるには、ウィジェットを副ボタンでクリックします

副ボタンのクリックをするとメニューが表示され、ウィジェットの大きさを変更できるほか、例えば「天気」ウィジェットなら「”天気”を編集」を選択して別の場所に変更できます(副ボタンのクリックについては、本記事末尾の【今回の余談】で補足しています)。

ウィジェットを並べ替えたり、追加や削除をしたりすることもできます。

ウィジェットをドラッグして並べ替えられます

ウィジェットを追加するには、通知センターをいちばん下にスクロールし、「ウィジェットを編集」をクリックします

使いたいウィジェットを見つけ、ポインタを合わせて「+」をクリックすると追加されます。使わないウィジェットは「ー」をクリックして削除します。追加や削除が終わったら「完了」をクリックします

【今回の余談】

副ボタンのクリックとは、Windowsパソコンでいう「右クリック」のことで、Macの場合は「システム設定」の「トラックパッド」や「マウス」で設定できます。トラックパッドの初期設定では、2本指でクリックすると副ボタンのクリックの操作になります。

それでは次回も、よろしくお願いします。