iPhone 15 ProでWindows 11を起動することに成功、Windowsエミュレーターと軽量版Windowsの組み合わせ
さまざまなWindows関連の実験を行う開発者のNTDEV氏が、iPhone向けのWindowsエミュレーターである「UTM SE」と軽量版Windows 11の「Tiny11」を組み合わせ、iPhone 15 ProでWindows 11を起動することに成功したと報告しました。
Behold, probably the very first instance of Windows 11 (in form of tiny11 core) on UTM SE.
It is TERRIBLY slow, booting in about 20 minutes, but nonetheless, it's still Windows 11 on an iPhone 15 Pro! pic.twitter.com/Iyr5Txy8uh— NTDEV (@NTDEV_) July 20, 2024
Windows 11 runs on the iPhone 15 Pro - Tiny11 and UTM SE used to create a 'terribly slow' pocket PC | Tom's Hardware
NTDEV氏は2023年に、軽量版Windows 11である「Tiny11」をリリースしました。Windows 11の最小システム要件は「4GBのメモリと64GB以上のストレージ容量」となっていますが、Tiny11はこれを大幅に縮小し、わずか2GBのメモリと約8GBのストレージしか要求しません。
たった2GBのメモリで動く軽量版Windows 11の「Tiny11」登場 - GIGAZINE
そして2024年7月、App StoreでWindowsエミュレーターの「UTM SE」がリリースされたことを受け、NTDEV氏はiPhone 15 ProでTiny11を実行してみたとのこと。
iPhoneでWindowsを動かせるエミュレーター「UTM SE」がついにApp Storeで公開される - GIGAZINE
NTDEV氏がX(旧Twitter)に投稿したスクリーンショットが以下。かなり解像度が低くディスプレイの幅もスクリーンに合っていませんが、確かにiPhone 15 ProでWindows 11を実行できているようです。
Windowsのログイン画面も投稿されています。
iPhone 15 Proで実行したWindows 11ではタスクマネージャーも確認できるようです。なお、エミュレーターであるUTM SEの仕様として、1GHz・1コアのプロセッサエミュレーターであるQEMU CPUと2GBのRAMが仮想的に実装されています。
NTDEV氏によると、iPhone 15 ProでWindows 11を起動するだけで20分ほどかかったそうで、パフォーマンスはかなり低いものとなっている模様。
今後NTDEV氏は、実際にiPhone 15 ProでWindows 11を実行している様子の動画を投稿する予定だとのことです。
Video of it running (might be) coming soon!
In the meantime, if you want to create your own lightweight Windows 11 images, check out tiny11 builder!— NTDEV (@NTDEV_) July 20, 2024