ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(2024年7月3日撮影)。(c)EVARISTO SA / AFP

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【AFP=時事】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領(78)は今週、女性に対する暴力をちゃかして非難の的になった。

 ルラ氏は首都ブラジリアで行われた閣僚および財界首脳との会合で、女性に対する虐待の増加を示す新たなデータを「悲しい知らせ」と呼んだ。

 その後、女性に対する虐待はサッカーの試合後に頻発しているという調査結果に対し、自身のお気に入りのチームに言及して「男がコリンチャンス(Corinthians)のファンなら大丈夫だ」と冗談を飛ばした。

 このコメントが16日に放映されると、幅広い層から非難が巻き起こった。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)はX(旧ツイッター)で、「ルラ氏の発言は面白くないだけでなく、誰もが、特に大統領であれば、なおさら憂慮すべきブラジルの悲劇を常態化している。2015年以降、少なくとも1万600人の女性がフェミサイド(女性や少女を標的とした殺人)の犠牲になっている」と批判。

 サッカーの試合がある日は女性に対する身体的暴力が21%増加するとの報告書に言及し、「大丈夫ではない」と指摘した。

 極右のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領も、自身がしばしば女性蔑視と批判されてきたことを棚に上げて、ソーシャルメディアでルラ氏の「たわごと」を批判した。

 非難の声は、ルラ氏が属する左派陣営からも上がった。フェルナンダ・メルシオナ(Fernanda Melchionna)下院議員はXに「ドメスティックバイオレンス(DV)は冗談では済まされない」と投稿した。

【翻訳編集】AFPBB News

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