新型コロナが5類に移行して1年余りが経過し、広島でも再び感染者が急増しています。県内全域に広島独自の「注意報」が発表されました。第11波となるのでしょうか。

広島県感染症・疾病管理センター 桑原正雄センター長「急激な増え方から見たらこのまま夏休みに入っても増えるのではないか、11波もありうるということも考えておかなくてはならないのではないかとと思います」

今年初めの第10波以降、感染者数は落ち着いていましたが、6月末以降急激に増加しています。

呉市で定点当たりの報告患者が「8人」を超え、先週県内全域に県独自の「新型コロナ医療ひっ迫注意報」が発表されました。18日の発表では広島市、福山市西部の保健所でも注意報の目安となる8人を超えています。

感染者急増の一因となっているのが新たな変異株「KP.3」の存在です。

桑原センター長「広島県でも6月は90パーセントぐらい『KP.3』という新たな変異株になっている。ワクチンを打ったり感染したりして(新型コロナへの)免疫を持っているが(『KP.3』は)免疫を避けながら感染してしまう」

これから迎える夏本番。気温が上がり熱中症の心配も増える中、大切なのは「状況に応じた感染対策」だといいます。

桑原センター長「必要な時はマスクをするが、そうではない時は外す。しっかり水分をとりながら暑さ対策熱中症対策をしていく。夏場ですから屋外で感染対策をすることは必要ないかもしれないが、屋内では換気・感染対策をやっていただきたいと思います」