戦時中に事故で水没…旧長生炭鉱の遺骨発掘調査の実現目指し集会・宇部
戦時中に事故で水没した海底炭鉱の遺骨発掘調査を実現させようと呼びかける集会が宇部市で開かれました。
(長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表)
「犠牲者の尊厳を回復するためにはあえてここを掘るしかありません。日韓市民の連帯の力で坑口を開けようではありませんか」
戦時中に水没した旧長生炭鉱。
海面には2本の排気口が見え、その下の海底には今も183人の犠牲者が眠っています。
地元の市民団体が主催した集会には、30人あまりの訪問団を中心に、遺族、高校生など60人が韓国から来日し、海底に眠る犠牲者に祈りを捧げました。
(韓国元副総理(訪問団)・ユン ドクホンさん)
「黒い海の中に沈んでいて、183人が今もそこにいます。悲しいです。涙が出ます。」
82年前の水没事故の直後、炭鉱の入り口・「坑口」は、地下4メートルに埋められ今も地中にあります。
主催した市民団体は、遺骨発掘調査を実現するために、まずは市民の手で坑口を開けたいと活動を続けてきましたが、15日は、集会の参加者たちも坑口周辺で清掃活動に汗を流しました。
活動費用は「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」のホームページを通じクラウドファンディングで15日から集めます。
目標は800万円です。