Acerがクリエイター向けAI PCとして送り出す「Acer Swift X 14」は14.5インチのOLEDディスプレイとIntel Core Ultra 7 155Hプロセッサ&NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptopを搭載した、かなりパワフルな端末です。このパワフルさをバッテリー駆動時にどれぐらい維持することができるのか、そしてどれぐらいの熱を発するのか、実際に測定してみました。

Acer Swift X 14 | クリエイター向け AI PC | Acer 日本

https://www.acer.com/jp-ja/laptops/swift/swift-x-14

バッテリー駆動時間の測定は、恒常的に重めの負荷がかかっている状態として「原神」を起動して放置したものと、あまり負荷がかかっていない状態としてウェブブラウザでYouTubeを閲覧しつつ放置したものを比較しました。いずれも画面輝度は最大、音量は10。Windowsの「電源とバッテリー」設定は「最適なパフォーマンス」にして、無操作でも画面オフや電源オフにならないように設定しています。以下は重めの負荷として想定した「原神」プレイ画面。モンド・西風騎士団の塔の上にアンバーをずっと放置しました。



結果は以下の通り。グラフの縦軸はバッテリー残量、横軸は経過時間を示し、赤い線が負荷重め、青い線が負荷軽めのものです。いずれもバッテリー残量100%から測定しましたが、負荷重めの場合は55分で残り2.9%まで減少して自動的にスリープに切り替わりました。また、負荷軽めの場合は245分(4時間5分)で3.2%まで減少しました。



一方、同じ負荷をかけつつ充電した場合にバッテリー残量が100%まで回復するのにかかる時間は以下の通り。グラフは同様に縦軸がバッテリー残量、横軸が経過時間を示し、赤いグラフが負荷重め、青い線が負荷軽めのものです。負荷軽めはバッテリー残量2.3%からスタートし、100分(1時間40分)で100%まで回復しました。負荷重めはバッテリー残量2.4%からスタートし、183分で100%まで回復しました。90%を越えても充電速度が落ちることはなく、むしろ最後の2〜3%からは一気に充電が完了する感じでした。



続いて、動作時にどれぐらいの熱が発生しているのか、端末のどの方向に排出されているのかを「FLIR ONE Pro」で確認してみました。負荷がかかる動作として「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を実行したとき、正面から見て最も熱かったのはキーボードの上の方で44度ぐらい。



キーボードに寄ってみると温度が上がり、50度オーバーでした。実際、ファンクションキーのあたりに手をかざすとかなりの熱を持っており、全力で動作していることがうかがえました。キーを操作するだけであれば熱いと感じるほどではないものの、ずっと最上段のキーに手を置くような状態だと熱さが伝わってきます。



背面側は左寄りにある排熱口のあたりが50度オーバーになっていました。ここは後方に向けて熱風が吹き出しているので、あまり手をかざしたりしたくないところ。飲み物を置いておくと温かくなることは確実です。



底面はどうなっているのか、端末をひっくり返してみました。やはり、端末右後方に設けられた排熱口のあたりの温度が特に高くなっています。



内部をのぞき込むように確認すると60度という値が出ました。実際に端末外まで60度の熱風が吹き出しているわけではないものの、この排熱口は下向きについているので、高い負荷をかけた処理をするときに膝の上にのせるのは避けるべきです。



ACアダプターも40度オーバーで、手をかざすと熱を持っているのをはっきりと感じるレベル。40度とはいえ、意図せず手が触れると「アチッ!?」と焦る熱さなので、安全なところに設置するようにしてください。



14.5インチディスプレイのボディにパワフルさを詰め込んだクリエイター向けAI PC「Acer Swift X 14」は、Acer公式オンラインストアでは税込31万4800円で販売中です。

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