入団会見で敬礼のポーズを取る富邦ガーディアンズの張育成。台湾代表として出場した昨年のWBCでは、本塁打などを放つとこのポーズを決めてスタンドを沸かせた

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(台北中央社)台湾プロ野球・富邦ガーディアンズは11日、先月行われたドラフト会議で1位指名した張育成内野手(元レッドソックスなど)の入団会見を台北市内で開いた。契約は3年6カ月で9250万台湾元(約4億6千万円)と発表され、台湾プロ史上最高額を更新した。

張は1995年生まれの28歳。2013年に渡米し、19年のメジャーデビュー後はガーディアンズ、パイレーツ、レイズ、レッドソックスの4チームでプレーした。昨シーズンオフにレッドソックスを自由契約になり、その後レイズとマイナー契約を結んだものの、帰国を決めた。メジャー通算では5年間235試合に出場し、121安打、20本塁打、79打点でいずれも台湾人選手として最高の成績を残している。

昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では台湾代表の主砲として活躍し、一塁手部門のベストナインにも選ばれた。台湾に戻ることを決めた理由について張は、WBCを経て台湾の情熱を感じたからだと語り、家族と1年以上話し合って決めたと言及。10年を超えた米国生活は「実際のところそんなに輝かしくなく、楽しくもなかった」と吐露し、帰りたくなったのは楽しく野球がしたかったからだと話した。

背番号は99に決まった。本来希望していた18は他の選手が着けているためかなわなかったものの、「9+9=18」で99にも18が隠されていると明かした。

(楊啓芳/編集:田中宏樹)