【生田斗真さんインタビュー】「メイク術も上手くなりたいですね」美を保つ食生活は…納豆を100回混ぜる!?
俳優・生田斗真さんにインタビューしてきました!生田さんは、7月から公演が始まる「劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』」で主演を演じますが、この公演期間中に40歳の誕生日を迎えます。今回は、舞台稽古の現場の様子や共演者のみなさんとのストーリーなどを伺いつつ、忙しい日々の中での食生活や心の健康を保つヒケツに迫りました。
【画像を見る】目線にドキッ♡生田斗真さん
――2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』にヒュウガ役で主演されます。作品の印象はいかがでしょうか?
劇団☆新感線らしいきらびやかな歌と踊りはもちろんありながら、悪役が主役という物語の面白さもありますし、カッコいい男たちと美しい女性たちがたくさん出てくる、本当に見ごたえ満点の作品になると思いますね。
――新感線の作品では初の悪役になります。美貌を武器に天下取りを目指す男・ヒュウガを演じるに当たり大切にしたいことは?
悪と美を持ち合わせたキャラクターですし、自分としては非常に畏れ多いのですが。最近、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源仲章など悪役のお話をいただくことも多くて、「あの人最低、本当に嫌な役」と言われるのが気持ちよくなっているので(笑)、大胆に暴れ回りたいですね。美で世界征服を企む男の魅力と浅はかさを精一杯届けたいと思います。
――ご自身にとって「劇団☆新感線」とは、どんな場所なのでしょうか?
自分にとってはじめの一歩であったことは間違いないと思います。2002年の初出演当時17歳でしたので、新感線の皆さんは今でも僕を親戚の子供くらいに思っていますよ。「大きくなったなぁ、制服着て稽古に来てたもんなぁ」と、今年40歳を迎える僕に言う人たちです(笑)。一番近くにいるからこそ、この人たちの前で中途半端な事は出来ないと、身の引き締まる思いにさせていただける存在です。
年齢に反比例して、舞台が激しくなっていく
――魅力や楽しさ、ほかの舞台公演との違いもあれば教えてください
ほかの演劇公演に比べても、かなりロングランですから体力維持が本当に大変です。前回主演させていただいた『偽義経冥界歌』(2019年~2020年)のときに、もうこんなキツイ舞台はないかなと思っていたんですけど。甘かったですね(笑)。年齢が上がっていくと、普通なら落ち着いた芝居にするとか、立ち回りを減らすとかあるんですけど、年齢に反比例して激しくなっていくんです。
――ハードな舞台に向けて、体力維持のためにされていることはありますか?
日ごろから動ける体にはしておきたいと思っているので、基本的なトレーニングは続けているんですけど。特に新感線の舞台はスタミナ勝負なので、急激に心拍数を上げるようなトレーニングもしています。台詞をわ~って言ったかと思えば急に戦いが始まって、その戦いが終わったらまた台詞を言って、そこから歌が入るとか…。そういう展開に息がぜーはーしないように、稽古中も頑張ってやります。
――今回演じられるヒュウガは、自分の美貌を武器に天下を目指す男。公開されているビジュアルは大変美しいですが、ご自身でもメイクを?
ビジュアル撮影ではメイクさんにやっていただきましたが、舞台の本番は自分でメイクをするんです。メイクさんに全部習ってその通りにやるんですけど、いつも劇団員のみなさんに「下手くそやな~」って言われるくらい下手で(笑)。今回はそういうわけにはいかないですから、一生懸命にメイク術も学んで臨みたいと思います。
――美しさや健康を保つために食生活で気を付けていることはありますか?
普段、お肉はよく食べます。でも、野菜も食べるし、お米も大好きだし…、好きなものをたくさん食べるって感じですね。役で体を大きくしなければならないとか、逆に体重を落とさなければならないときも、無理なくできる範囲でやると決めているので、体と相談しながらやっています。
――生田さんは、納豆がお好きですよね? 食べ方にこだわりはありますか?
納豆は大好き。トロトロに甘くなる感じがするので、100回くらいめちゃくちゃ混ぜます。あとはねぎがあればうれしいし、キムチと一緒に食べたりもありですね。子供の頃から家には必ずあったので、毎日食べる習慣が続いているのかもしれないです。
音楽を聴くために時間をかけている俺、っていう喜び(笑)
――多忙な日々の中で、心の健康を保つための癒しは何ですか?
僕、レコードが好きなんですよ。指紋がつかないようにレコード盤を出して、針を落として、アンプの電源をつけて…、面倒なんですけど、その作業をやっている時間がとても有意義というか。ああ~自分はすごく余裕のある時間を今過ごしているっていう気持ちと、あの温もりのある音圧に、いつも癒されていますね。いちいち音楽を聴くために時間をかけている俺っていう、喜びがあります(笑)。ハードロックも好きなんですけど、レコードで聴くのは山下達郎さんとかですね。復刻版のアルバムも全部買っちゃいました(笑)。新感線のみなさんも詳しいので、レコードの話をしたりします。
――現在39歳。今年10月に40歳を迎えますが、ご自身としては役者として今はどの地点だと思われますか?
諸先輩方から「役者は40からだよ」と言われているので、今は自分の未来を楽しみにしている段階。30代から40代になる分岐点として、劇団☆新感線の公演があるということも本当に感慨深いです。
――40代で挑戦したいことや、目標などがありましたらぜひ教えてください
予定も目標も立てた事がありません。我々の世界は一期一会。いつどこで誰と会うかで自身の人生が変化していきます。仮に自分で人生の地図を描いてその通りに進んだとしても、僕には刺激が少なすぎるかもしれません。何か起きるかわからないから人生だし、転んだ場所で得る経験も絶対に必要だと感じでいます。5年後10年後、自分がどうなっているか常にワクワクしながら日々の活動に全力を向けています。
※生田斗真さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2024年8月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/
舞台情報
2024年劇団☆新感線 44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』
幕府と帝が相争う混乱の時代。島国「ヒノモト」に生きる男が二人。〝バサラ〟をうそぶく眉目麗しい男・ヒュウガ(生田斗真)と幕府の密偵を務め、聡明で弁の立つ謎多き男・カイリ(中村倫也)。二人は手を結び、流刑の身だった天子・ゴノミカド(古田新太)を担ぎ、幕府転覆を企てる……。
【福岡公演】7月7日(日)~8月2日(金) 博多座
【東京公演】8月12日(月・休)~9月26日(木) 明治座
【大阪公演】10月5日(土)~10月17日(木)フェスティバルホール
いくた・とうま/1984年、北海道生まれ。97年NHK連続テレビ小説『あぐり』でドラマ初出演。02年に『スサノオ~神の剣の物語』で劇団☆新感線の舞台に初出演。07年ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』で注目を集め、以降、ドラマ・映画・舞台を中心に活躍。主演映画『告白 コンフェッション』が公開中。
【画像を見る】目線にドキッ♡生田斗真さん
――2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』にヒュウガ役で主演されます。作品の印象はいかがでしょうか?
劇団☆新感線らしいきらびやかな歌と踊りはもちろんありながら、悪役が主役という物語の面白さもありますし、カッコいい男たちと美しい女性たちがたくさん出てくる、本当に見ごたえ満点の作品になると思いますね。
――新感線の作品では初の悪役になります。美貌を武器に天下取りを目指す男・ヒュウガを演じるに当たり大切にしたいことは?
悪と美を持ち合わせたキャラクターですし、自分としては非常に畏れ多いのですが。最近、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源仲章など悪役のお話をいただくことも多くて、「あの人最低、本当に嫌な役」と言われるのが気持ちよくなっているので(笑)、大胆に暴れ回りたいですね。美で世界征服を企む男の魅力と浅はかさを精一杯届けたいと思います。
――ご自身にとって「劇団☆新感線」とは、どんな場所なのでしょうか?
自分にとってはじめの一歩であったことは間違いないと思います。2002年の初出演当時17歳でしたので、新感線の皆さんは今でも僕を親戚の子供くらいに思っていますよ。「大きくなったなぁ、制服着て稽古に来てたもんなぁ」と、今年40歳を迎える僕に言う人たちです(笑)。一番近くにいるからこそ、この人たちの前で中途半端な事は出来ないと、身の引き締まる思いにさせていただける存在です。
年齢に反比例して、舞台が激しくなっていく
――魅力や楽しさ、ほかの舞台公演との違いもあれば教えてください
ほかの演劇公演に比べても、かなりロングランですから体力維持が本当に大変です。前回主演させていただいた『偽義経冥界歌』(2019年~2020年)のときに、もうこんなキツイ舞台はないかなと思っていたんですけど。甘かったですね(笑)。年齢が上がっていくと、普通なら落ち着いた芝居にするとか、立ち回りを減らすとかあるんですけど、年齢に反比例して激しくなっていくんです。
――ハードな舞台に向けて、体力維持のためにされていることはありますか?
日ごろから動ける体にはしておきたいと思っているので、基本的なトレーニングは続けているんですけど。特に新感線の舞台はスタミナ勝負なので、急激に心拍数を上げるようなトレーニングもしています。台詞をわ~って言ったかと思えば急に戦いが始まって、その戦いが終わったらまた台詞を言って、そこから歌が入るとか…。そういう展開に息がぜーはーしないように、稽古中も頑張ってやります。
――今回演じられるヒュウガは、自分の美貌を武器に天下を目指す男。公開されているビジュアルは大変美しいですが、ご自身でもメイクを?
ビジュアル撮影ではメイクさんにやっていただきましたが、舞台の本番は自分でメイクをするんです。メイクさんに全部習ってその通りにやるんですけど、いつも劇団員のみなさんに「下手くそやな~」って言われるくらい下手で(笑)。今回はそういうわけにはいかないですから、一生懸命にメイク術も学んで臨みたいと思います。
――美しさや健康を保つために食生活で気を付けていることはありますか?
普段、お肉はよく食べます。でも、野菜も食べるし、お米も大好きだし…、好きなものをたくさん食べるって感じですね。役で体を大きくしなければならないとか、逆に体重を落とさなければならないときも、無理なくできる範囲でやると決めているので、体と相談しながらやっています。
――生田さんは、納豆がお好きですよね? 食べ方にこだわりはありますか?
納豆は大好き。トロトロに甘くなる感じがするので、100回くらいめちゃくちゃ混ぜます。あとはねぎがあればうれしいし、キムチと一緒に食べたりもありですね。子供の頃から家には必ずあったので、毎日食べる習慣が続いているのかもしれないです。
音楽を聴くために時間をかけている俺、っていう喜び(笑)
――多忙な日々の中で、心の健康を保つための癒しは何ですか?
僕、レコードが好きなんですよ。指紋がつかないようにレコード盤を出して、針を落として、アンプの電源をつけて…、面倒なんですけど、その作業をやっている時間がとても有意義というか。ああ~自分はすごく余裕のある時間を今過ごしているっていう気持ちと、あの温もりのある音圧に、いつも癒されていますね。いちいち音楽を聴くために時間をかけている俺っていう、喜びがあります(笑)。ハードロックも好きなんですけど、レコードで聴くのは山下達郎さんとかですね。復刻版のアルバムも全部買っちゃいました(笑)。新感線のみなさんも詳しいので、レコードの話をしたりします。
――現在39歳。今年10月に40歳を迎えますが、ご自身としては役者として今はどの地点だと思われますか?
諸先輩方から「役者は40からだよ」と言われているので、今は自分の未来を楽しみにしている段階。30代から40代になる分岐点として、劇団☆新感線の公演があるということも本当に感慨深いです。
――40代で挑戦したいことや、目標などがありましたらぜひ教えてください
予定も目標も立てた事がありません。我々の世界は一期一会。いつどこで誰と会うかで自身の人生が変化していきます。仮に自分で人生の地図を描いてその通りに進んだとしても、僕には刺激が少なすぎるかもしれません。何か起きるかわからないから人生だし、転んだ場所で得る経験も絶対に必要だと感じでいます。5年後10年後、自分がどうなっているか常にワクワクしながら日々の活動に全力を向けています。
※生田斗真さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2024年8月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/
舞台情報
2024年劇団☆新感線 44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』
幕府と帝が相争う混乱の時代。島国「ヒノモト」に生きる男が二人。〝バサラ〟をうそぶく眉目麗しい男・ヒュウガ(生田斗真)と幕府の密偵を務め、聡明で弁の立つ謎多き男・カイリ(中村倫也)。二人は手を結び、流刑の身だった天子・ゴノミカド(古田新太)を担ぎ、幕府転覆を企てる……。
【福岡公演】7月7日(日)~8月2日(金) 博多座
【東京公演】8月12日(月・休)~9月26日(木) 明治座
【大阪公演】10月5日(土)~10月17日(木)フェスティバルホール
いくた・とうま/1984年、北海道生まれ。97年NHK連続テレビ小説『あぐり』でドラマ初出演。02年に『スサノオ~神の剣の物語』で劇団☆新感線の舞台に初出演。07年ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』で注目を集め、以降、ドラマ・映画・舞台を中心に活躍。主演映画『告白 コンフェッション』が公開中。