近親に高額取引馬が並ぶペンテリコン(牝2、栗東・武幸四郎厩舎)が、日曜小倉6Rの2歳新馬(牝・芝1200m)でデビューする。

 ペンテリコンは父シルバーステート、母イルーシヴハピネス、母の父Frankelの血統。母は未勝利だが、祖母のイルーシヴウェーヴは09年の仏1000ギニーの覇者。叔父のアドマイヤビルゴは17年のセレクトセール当歳で史上2位の高額となる5億8000万円(税抜、以下同)で取引されて、リステッドを3勝している。同じくサトノソロモンも16年のセレクトセール当歳で2億8000万円まで競り上がって、19年の京都新聞杯で3着。この馬自身も一昨年のセレクトセール当歳で8400万円の高値となっている。

 ここまで坂路中心で乗り込まれ、6月30日には4F54秒4-1F12秒4をマーク。目立った時計こそ出ていないが、水準レベルでは動けている。武豊騎手と武幸四郎調教師の兄弟タッグでは22年8月のフォトンブルー以来、1年11カ月ぶりで4回目となる新馬勝ちを期待したい。