男子バスケ日本、格下韓国に1点差惜敗 最終Qに20点差逆転も…ホーバス監督「残念」八村&渡邊は欠場
SoftBank CUP 2024(東京大会)
世界ランキング26位のバスケットボール男子日本代表は5日、東京・有明アリーナで同50位の韓国と国際強化試合を行い、84-85で敗れた。パリ五輪のメンバー選考にも関わる大事な一戦。レイカーズの八村塁、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太の“NBA組”が欠場する中、各選手がアピールを繰り広げた。来場者数は1万3420人。
先手を取ったのは日本だ。渡邉飛勇のブロックからチャンスを作ると、比江島慎が3ポイントシュート(3P)を連発。美しい弧を描いたボールがリングに吸い込まれると、真っ赤に染まった客席が大きく揺れた。第1クォーター(Q)は15-13と日本がリードするも、第2Qは韓国の激しいディフェンスに苦戦。逆にインサイドへの侵入を許す場面が目立ち、35-46と逆転を許して前半を折り返した。
第3Qも韓国ペース。速攻からの失点をなかなか抑えられず、3Pも高い確率で決められた。日本もジェイコブス晶の3P、河村勇輝からジョシュ・ホーキンソンへのアリウープなどで反撃するが、52-72と20点のリードを許したまま最終Qに突入した。しかし、日本は3Pを連発させ、驚異の追い上げをで残り1分を切って追いつくと、残り36秒で河村がフリースローを決め、20点差を大逆転。しかし、逆に残り0.9秒でフリースローを決められ、惜敗となった。
場内インタビューでトム・ホーバス監督は「第3Qまでうちのバスケできなかった。残念。もっともっとステップアップしないと。もう3週間しかない」と落胆。「こういうゲームで勉強できるけど、あさって良いバスケをしないと良くない。でも絶対やると思う」と必死に切り替えた。
この日、八村の欠場が日本バスケットボール協会(JBA)から発表された。協会は「6月26日の帰国後、28日からチームに合流してまだ日も浅く、パリで100%のパフォーマンスを出せるように調整を行なっています。JBAとして、八村選手のコンディション調整を優先し東京大会での出場は見送る判断をしました」と公式Xで説明。故障でリハビリ中の渡邊も登録外となり、NBA組は揃って欠場となった。
6月29日に始まった第3次強化合宿メンバーには八村、渡邊を含め16人が入っている。パリ五輪の出場選手枠は12人。あと4選手をカットしなければならない。韓国とは7日にも対戦。五輪前の国内での国際強化試合はこれが最後となり、メンバー選考においても重要な連戦となる。
日本代表はその後、ヨーロッパ遠征で19日に同3位のドイツと、21日に同4位のセルビアと国際強化試合を実施予定だ。五輪本戦は昨夏のワールドカップを制したドイツ、開催国フランスと同じグループB。同組残り1枠には2日から開催中の最終予選ラトビア会場の優勝国が入る。日本の初戦は27日のドイツ戦。目標は史上初のベスト8だ。
(THE ANSWER編集部)