再び上昇気流をつかめるか 立浪中日で注目集める「プロスペクト」「新二遊間コンビ」とは

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立浪監督もロドリゲスには期待をかけている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 中日で村松開人離脱後の遊撃ポジションの争いが注目を集めている。

 村松は6月23日の広島戦(バンテリン)の守備中に左肩を痛め、その後「左肩SLAP損傷」と診断されるなど、重症となった。シュアな打撃と確かな守備力で存在感を示していただけに、村松離脱にはチームに衝撃も走ったが、その後に合流したのは龍空だった。

【動画】これぞプロスペクト!ロドリゲスが守備で好守を魅せたシーン

 昨年自己最多の114試合に出場、遊撃のスタメン出場81試合はチーム最多ながら、課題の打撃で打率「.187」と結果を残せず、今季はファーム調整を続けていた。

 6月25日の阪神戦(倉敷)から合流したが、ここまで4試合で未だノーヒット。期待された打撃でパフォーマンスを示せず、アピールが待たれている。

 そんな中、遊撃ポジション争いに新たに加わったのが育成出身のクリスチャン・ロドリゲスだった。

 キャンプは二軍スタートながら、立浪和義監督始め首脳陣に身体能力の高さが評価され、3月下旬に支配下登録を果たしていた。

 オープン戦ではメジャー選手ばりに華麗な守備シーンもたびたび話題となった。3月29日のヤクルトとの開幕戦では「8番・遊撃」としてスタメン出場、しかし打撃で対応できず、4月25日に登録抹消となっていた。

 ウエスタン・リーグでは打率「.275」と結果を残し、満を持して再昇格となった。

 昇格すぐの出場となった6月30日のDeNA戦(バンテリン)には「8番・遊撃」としてスタメン出場。久々の1軍出場で安打こそ出なかったものの、7回には先制点につながる犠打もしっかり決めるなどチャンスメイクで貢献。持ち味の守備でも堅実なプレーが光った。

 キューバ出身の22歳内野手は攻守においても伸びしろだらけともいえ、プロスペクト枠(若手の有望株)筆頭とも見られている。

 また中日の内野陣ではこちらも守備に強みを持つプロ2年目、二塁手の田中幹也も在籍する。忍者守備ともいわれる広い守備範囲、俊敏な動きで評価を高めているとあって、ロドリゲスと組んでのスピード感あふれる新二遊間コンビも注目を集めそうだ。

 チームでは課題の得点力をあげるための方策が摸索される中、持ち味の投手力を生かすための「守り勝つ野球」を実現するためにも守備力は大事なピースとなる。再昇格を果たしたロドリゲスが今後どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。ファン必見となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]