D・ルイスを売却したヴィラ、ユーヴェからバレネチェア&イリング・ジュニオールの加入を発表

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 アストン・ヴィラは7月1日、ユヴェントスからアルゼンチン人MFエンツォ・バレネチェア、U−21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニオールと2名の選手が完全移籍加入することを発表した。

 クラブからはは契約期間、移籍金ともに明かされていないものの、イギリスメディア『スカイスポーツ』や移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏の情報によると、アストン・ヴィラは移籍金2200万ユーロ(約38億円)程度で両選手の獲得に漕ぎ着けたという。

 なお、アストン・ヴィラは6月30日付で、ブラジル代表MFドウグラス・ルイスを5000万ユーロ(約86億円)+150万ユーロ(約2億6000万円)という金額でユヴェントスに売却していた。契約は異なるものの、ユヴェントス側から見ると「バレネチェアとイリング・ジュニオールの譲渡+移籍金」という条件でD・ルイスを獲得したこととなる。当初はアメリカ代表MFウェストン・マッケニーが交渉に含まれていたが、給与の問題が障壁となり、代わってバレネチェアが取引に含まれることとなったようだ。

 バレネチェアは2001年5月22日生まれの現在23歳。母国のニューウェルズ・オールドボーイズの下部組織出身で、2019年夏にスイスのシオンに加入し、欧州へ上陸。2020年1月にはユヴェントスのアカデミーへ加入した。2022−23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でトップチームデビューを飾り、同シーズンは公式戦5試合に出場。2023−24シーズンはフロジノーネへの期限付き移籍を経験し、セリエAでは36試合に出場するなど、主力としてプレーしていた。

 一方、イリング・ジュニオールは2003年10月4日生まれの現在20歳。チェルシーの育成組織出身で、2020年にユヴェントスに移籍した。2022−23シーズンのセリエA第11節エンポリ戦(○4−0)でトップチームデビューを飾ると、以降はトップチームに定着。スピードとキレのあるドリブルを武器に、左ウイングで出場機会を増やし、2023−24シーズンは公式戦27試合のピッチに立って1ゴール2アシストを記録した。

 2023−24シーズンのプレミアリーグを4位で終え、来季は1983年以来41年ぶりのCLを戦うアストン・ヴィラ。今夏の移籍市場では、既にエヴァートンからイングランド人FWルイス・ドビン、チェルシーからオランダ代表DFイアン・マートセンが完全移籍加入することを発表しており、バレネチェアとイリング・ジュニオールは3、4人目の新戦力としてクラブに迎え入れられることとなった。


【画像】バレネチェア&イリング・ジュニオールがヴィラとの契約にサイン!