昨年に決まっていたらしい銀景品は、今年の春から流通するという話でしたが、ゴールデンウィークを終えてもいっこうに見たことがない。しかし、とあるホールの人から「会員カードのシステムを導入していないホールで使われているよ」という話が。

◆銀も不足して景品が広まらない

 今時そんなところがあるのかと半信半疑になりつつ聞いたホールへいったら、既に3月から使われていたようです。

 別のホールの人の話では「やっぱり1000円景品は必要だからウチでも発注してるけど、銀景品の数が絶対的に足りなくて、まずはそういうホールから」ということで、まだまだ一部でしか銀景品は流通していなし、しばらくは広く出回ることはなさそう。

 ちなみに地方だと500円単位、さらには100円単位でも交換できたりしますから、銀景品が当たり前になったとしても東京のファンが端玉に悩むのは変わりありません。

 どうせなら全国共通で同じ特殊景品を使ってくれれば、もちろん最低100円単位でと臨みたいところですが、なんでできないんでしょうか。営業時間も各都道府県でバラバラだし、交換率=換金率だってそう。その土地土地でいろいろな経緯があるのは理解しているものの、そもそも同じ法律のもとでホールは成り立っているはずなのに……というのが素直な思いであります。

 そしてこの5月には、ホール団体の間で賞品(※一般的には景品と呼称しますが、賞品が正確な表現)提供についてのガイドラインが制定されたとか。これについてはまた稿を改めて述べたいと思いますが、とにかくホールの厳しさが表れた苦肉の策だなというのが筆者の印象だと前振っておきます。

文/キム・ラモーン

【キム・ラモーン】
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。