日産自動車は25日、横浜市内の本社で定時株主総会を開いた。

 内田誠社長は、部品メーカーに支払う代金を不当に引き下げたとして今年3月に公正取引委員会から下請法違反で勧告を受けた問題について「株主の皆さまにご心配をおかけしたことをおわびする」と陳謝した。取締役選任など2議案は承認された。

 内田社長は、ホンダと協議している電気自動車(EV)分野などの協業に関しては「事業環境が大きく変わる中で、成長につながるパートナーシップをしっかり活用していく」と述べるにとどめ、詳細には触れなかった。ホンダの三部敏宏社長は19日の株主総会で、夏ごろに発表の場を設ける考えを示している。