都内のマンション価格高騰が続く中、「マイナス金利政策」の解除もあり、マンションを購入するタイミングや売却するタイミングを悩んでいる人も多いでしょう。東京都在住の41歳女性に聞いた、マンション購入についてのリアルな体験を紹介します。

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ここ数年、都内のマンション価格高騰が続いています。そんな中、日本銀行も3月、「マイナス金利政策」を解除し、金利を引き上げることを決定。マンションを購入するタイミングや売却するタイミングを悩んでいる人も多いでしょう。

マンションの購入や売却は、家計に大きな影響を与える重要な決断です。All About ニュース編集部が4月9〜10日に実施した調査から、東京都在住の41歳女性に聞いた、マンション購入についてのリアルな体験を紹介します。

2015年に、「8000万円」で2LDKの新築マンションを購入

この女性の世帯は、夫婦と、3歳と1歳の子どもの4人家族。2015年3月に8000万円で、東京都港区にマンションを購入しました。当時の世帯年収は、妻(回答者の女性)が800万円、夫が500万円の1300万円でした。購入したマンションは、新築の7階2LDKの物件でした。ペアローンは組まず、妻が5000万円のローンを組んだとのことです。

マンションを購入した理由について、この女性は「独身の時からマンション購入を考えており、たまたま立地的にも良いマンションがあったため購入をしようと決断した」と語っています。

購入してよかったことを聞くと、「駅から近く、子供を通わせられる保育園も近かったこと」と教えてくれました。一方で、「子供が生まれることを考えなかったため、もう少し大きな部屋を購入すれば良かった」と後悔もあるそうです。

築9年の今、2億円超で売却できる可能性

現在、この女性が買ったマンションは築9年になりますが、売却はしていません。

LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S」で、過去3カ月の間に掲載された物件の中から独自に算出した平均価格(2024年6月1日更新)は、東京都港区の築年数10〜15年以内の中古マンション(70平米)の場合、「1億8592万円」となっています。もし今売却するとしたら、築9年となった今でも、新築購入当時より倍近く高値の2億円近い価格になるかもしれません。

「住み替えを考えているが、当時の金額と比べて高騰」

現在の世帯年収は、妻が800万円、夫が600万円の1400万円とのこと。住み替えを考えているものの、マンション価格の高騰により難しい状況だと語ります。

最後に、これからマンションを購入する人へのアドバイスを聞くと、「今のことだけではなく、少し先の将来を考えて住む場所を探すと良いと思います」とコメントしました。

※回答者コメントは原文ママです
(文:田中 寛大)