アマンディーヌ・サイノー氏が考案したパリを象徴するクロワッサンやトリュフを使った一品=4月30日、パリ

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 選手村で提供される料理には、有名レストランのシェフたちが大会のために手掛けたものがある。

 独創性の強いシェフが自由な発想で、細部にまでこだわったメニューの一部を紹介する。

 【アーティチョーク・クリームとポーチドエッグのクロワッサンにトリュフ、チーズを乗せて】

 パリ市内にミシュラン星付きレストランを構えるアマンディーヌ・サイノー氏が考案。「クロワッサンこそパリのシンボル。それを使った楽しくて簡単なレシピ」

 カットしたクロワッサンの中にアーティチョーク・クリームを敷きポーチドエッグを乗せた。上からはスライスしたトリュフにチーズ。サクッとしたクロワッサンとトロリとした卵の食感が混ざり合う。クリームと食べればまた違う味わい。フランスらしさを感じる一品。

 【地元の白身魚スパイス風味、タピオカ添え】

 マルセイユの三つ星レストランのシェフ、アレクサンダー・マジア氏の考案。「独自の魚の調理法を使ったジューシーな海の恵みと野菜のおいしさを引き出した新作」

 下味を付けた魚を独自の方法でグリルし、タピオカ入りの野菜スープに浮かべたもの。魚は表面がかりっとしながら中はジューシー。タピオカのモチモチした食感とも合う。スープのだしを昆布やかつお節などから取り、味付けにみそとみりんも。日本人の口にも合いそうな一品。

 【チキンタンディール】

 星付きレストランのシェフであり、仏国内外に多数の店舗を持つアクラム・ベナラル氏が考案。「シルクロードの柔らかなスパイスのチキンタンディールで選手の皆さんを料理の旅へいざなう」

 数種類のスパイスにつけ込んだ鶏肉に、独自の焼き方で火を通す。そこにパクチーやミント、ヨーグルトとスパイスを混ぜて作った緑色のソースを添える。見た目も鮮やかな一品。スパイス香る鶏肉だけでなくソースのうまみも味わえる。