記者会見に臨む日本医師会の松本吉郎会長(左)=2024年6月22日、東京都文京区、吉備彩日撮影

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 任期満了に伴う日本医師会(日医)の会長選が22日に投開票され、現職の松本吉郎氏(69)が、元副会長の松原謙二氏(67)を破って再選された。

 任期は2年。

選任された日本医師会の松本吉郎会長(右から2人目)、茂松茂人副会長(左から2人目)、角田徹副会長(右端)、釜萢敏副会長=2024年6月22日、東京都文京区、吉備彩日撮影

 松本氏は2022年6月から会長を務め、2期目に入る。2年前の会長選も、当時常任理事の松本氏と同じく副会長の松原氏との一騎打ちだった。

 松本氏は今年度実施された診療報酬改定の議論で、「医療介護分野の賃上げ」を掲げた。この日の記者会見では、改定について「インフレ下での医療従事者の方の賃上げは欠かせないと働きかけた結果、政府与党から一定の評価を得られた。物価高騰の対策は少し物足りなかった」と振り返った。