イラストの下描きからキレイな線画を作り出せるAIアプリ「sketch2lineart」が、画像生成AI関連のアプリを開発しているとりにく氏によって公開されました。sketch2lineartはウェブ上に構築されたアプリで、処理がサーバー上で実行されるため低スペックなPCでも問題なくAIを活用できるとのこと。めちゃくちゃ便利そうだったので、実際に下描きを入力して線画を作ってみました。

AIでラフを線画に整えるだけの無料webアプリ『sketch2lineart』公開|とりにく

https://note.com/tori29umai/n/n9d80869570a7

sketch2lineartは、以下のリンク先でウェブアプリとして公開されています。

Sketch2lineart - a Hugging Face Space by tori29umai

https://huggingface.co/spaces/tori29umai/sketch2lineart

sketch2lineartにアクセスすると、以下の画面が表示されます。画面左上にイラストの下描きを入力し、画面左下で設定を施すと、画面右上に線画が出力されます。



今回は、以下のような下描きを用意しました。



下描きをカメラで撮影してPCに取り込み、画像ファイルをsketch2lineartの「ここに画像をドロップ」と記されたエリアにドラッグ&ドロップします。



画像が画面内に表示されたら、画面下部の「prompt_analysis」をクリック。



すると、自動的にプロンプト(画像の説明文)が生成されます。この状態で「generate」をクリックすると線画が生成されます。



線画は画面右上に出力されます。今回は、元の下描きに不要な線が多かったため、生成結果にも不要な線が残ってしまいました。



「Lineart_fidelity」と記されたスライドバーを左右に動かすと、「線画にどれだけ下描きの要素を残すか」を設定できます。下描きの要素はスライドバーを左に動かすと少なくなり、右に動かすと多くなります。今回は不要な線をなるべく減らしたいのでスライドバーを左端に動かして「generate」をクリックしました。



生成結果はこんな感じ。かなりキレイな線画が完成しました。



プロンプトは「prompt_analysis」をクリックするだけで自動生成されますが、手動で書き換えて生成結果を調整することも可能。試しに、「smile(笑顔)」と記された部分を「angry(怒り)」に書き換えて「generate」をクリックしてみました。



生成結果はこんな感じ。怒りの表情に変わっています。プロンプトを書き換えるだけで生成結果を変化させられるので、下描きを描いてから線画に変換する際に表情などを細かく調整できて便利。



なお、sketch2lineartではカラーイラストなどの下描き以外の画像も線画に変化させられます。



また、「顔や手などのイラストの一部分だけを描いて、残りをAIに描写させる」という操作も可能だそうです。